2010APEC女性リーダーズネットワーク(WLN) 講師紹介ページ

分科会3

科学・技術分野:「女性技術者・科学者のリーダーの育成」
(IEEE Japan Council Women in Engineering Affinity Group)

イレーナ・アトブ博士IEEE WIE 会長 IEEE WIE Chair Person テルストラ ネットワークアーキテクチャリライアビリティグループ,テクニカルマネジャー
コーディネーター
イレーナ・アトブ博士
IEEE WIE 会長
IEEE WIE Chair Person
テルストラ ネットワークアーキテクチャリライアビリティグループ,テクニカルマネジャー

講師略歴


イレーナ・アトブ博士は、女性の技術者及び研究者を支援する世界最大の専門家組織「米国電気電子学会 女性技術者委員会(IEEE WIE)」の委員長を務める。国内外における数々の教育プログラムを通し、多数の若い女性にインスピレーションを与えるべく活動を展開している。さらに同氏は、オーストラリア初の IEEE WIEグループを設立。長年に渡り、科学技術分野におけるキャリア形成の促進を目指し、大学及びIEEEを通した社会奉仕イベントに従事している。 若手会員の養成支援を行うIEEE グラデュエーツ・オブ・ザ・ラスト・ディケード(GOLD)委員会の運営にも関与し、戦略や新規会員サービスの構築に携わってきた。このリーダーシップが認められ、同氏は2008年にGOLDアチーブメント・アワードを受賞している。

アトブ博士は現在、ネットワークアーキテクチャ・リライアビリティ・グループの技術マネージャとして豪州メルボルンのテルストラ社に勤務している。同社に勤める前は、オーストラリアの大学にて研究者及び教員として様々な役職に就いた。オーストラリア及びニュージーランドにて産業コンサルタントとして務めた経歴もあり、同氏の研究はオーストラリアの通信サービスプロバイダー及びベンダー向けの商用ネットワーク設計ツールの開発に寄与している。

同氏は、マケドニアに育ち教育を受けた。RMIT大学(豪州メルボルン)にて電子工学博士号を取得。同技術分野における20以上の出版論文・書籍(章)の著者である。

エリザベス ボン・ブランド博士 北カトリカ大学 准教授
パネリスト
エリザベス ボン・ブランド博士
北カトリカ大学 准教授

講師略歴


エリザベス・ヴォン・ブランド氏は、海洋生物遺伝学の上級研究員である。1991年に仙台市の東北大学にて博士号を取得した。1986年より、チリのコキンボに所在するカトリカ・デル・ノルテ大学の教員を務める。

2004年、ブランド氏はチリで開催された第9回APEC女性リーダーズネットワーク(WLN)会合に参加。本会合は、WLNに類似する国内組織「Asociacion de Mujeres Lideres - チリ」 (AML)を設立した女性達にインスピレーションを与えた。AMLは、主にデジタル経済と輸出整備に焦点を当てた女性起業家のためのワークショップを開催しており、APEC専門家で構成されるWLNの支援を受けながら多様な活動を展開している。2005年、同氏は韓国で開催された第10回WLN会合のチリ代表に選ばれ、WLNの活動に影響を受けて設立されたチリ初の女性組織(AML)を紹介する機会を得た。その数年後、ペルーのアレキパで開催された第13回WLN会合にも出席している。

ヴォン・ブランド博士はそのキャリア過程にて、研究、国際論文の発行、セミナー出席、編集委員会への参画、学士号及び修士号過程の教育等に積極的に従事してきた。女子学生の科学分野におけるキャリア形成、チリまたは海外大学院の進学奨励が同氏の関心事の一つである。

これを背景に、同氏は現在、チリ北部の重要部門であり女性の進出が不十分な海洋科学、精密科学(応用物理学、数学、天文学)、鉱業に焦点を当て「チリ北部の科学分野における女性参画をどのように促進するか」という課題に取り組んでいる。

エステラ・ファゲラ・アラバストロ博士 科学技術省 前長官
パネリスト
エステラ・ファゲラ・アラバストロ博士
科学技術省 前長官

講師略歴


エステラ ファゲラ・アラバストロは、2001年3月~2010年6月まで科学技術省大臣を務めた。同省に入省した初めての女性である。

学歴

化学工学博士号

ライス大学 米国テキサス州ヒューストン 1967年6月

化学工学修士号

ライス大学 米国テキサス州ヒューストン 1965年6月

化学工学学士号 (優等)

フィリピン大学 ケソン市ディリマン 1961年4月

資格

研究開発管理

科学技術省(DOST)の研究開発副大臣としてDOSTの補助金プログラムを担当。

海外または国内から資金援助を受ける食品工学及び加工に関する研究開発プロジェクトに関与。

大学教育

食品工学及び食品加工の学士号及び大学院課程、技術管理の大学院課程を担当。

食品科学及び技術分野にて、博士号、修士号、学士号課程の論文顧問として従事。

管理職

フィリピン大学にて下記の管理職に従事。

家政カレッジ 学長 1984年 - 1990年

食品科学及び栄養学部 学部長 1973年 - 1977年

研究広報事務局 事務局長 1981年 - 1984年

FAO小規模食品産業ネットワーク フィリピン・コーディネーター

職歴

2001年3月-2010年6月
科学技術省(DOST) 大臣
2004年5月-2010年6月
世界銀行、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、 USAID 拠出のCGIAR ハーベストプラス・プロジェクト の顧問委員
2003年11月-2010年6月
米国国際開発庁(USAID)が拠出する農業バイオテクノロジー支援プロジェクトⅡ(ABSPII) の顧問委員会委員長
1998年11月- 2010年6月
フィリピン大学 家政カレッジ及び技術管理センターの教授
1995年1月- 1998年11月
科学技術省(DOST) 研究開発副大臣
  • 世界銀行OECF拠出の工学科学教育プロジェクト プロジェクトディレクター
  • フィリピンバイオセイフティーに関する国家委員会 (NCBP)委員長
  • ASEAN科学技術委員会 国家委員長
1997年-1998年
ASEAN科学技術委員会(COST) フィリピン代表
1995年 -1997年
ASEAN科学技術委員会(ASEAN-COST) 委員長
1997年7月- 1998年4月
フィリピン科学技術局先端科学技術研究開発評議会(PCASTRD ) 事務局長代行
1991年7月-1995年1月
フィリピン産業エネルギー研究開発評議会(PCIERD) 事務局長
1995年2月- 1996年2月
フィリピン産業エネルギー研究開発評議会(PCIERD) 事務局長代行
1992年-1995年
ASEAN科学技術委員会 食品科学技術小委員会 フィリピン代表
1994年-1995年
APEC産業科学技術ワーキンググループ フィリピン代表
1969年-2010年
フィリピン大学 食品科学栄養学部 講師(教授)
1967年-1969年
ライス大学 (テキサス州ヒューストン) 研究員
1961年-1963年
サンミゲール・コーポレーション(マニラ)研究開発センター 開発エンジニア
シャオ・フォンジン氏 青島大学副学長 青島ハイアール・ソフトウェア株式会社取締役副会長 青島市政協委員会副委員長
ファシリテーター
シャオ・フォンジン氏
青島大学副学長
青島ハイアール・ソフトウェア株式会社取締役副会長
青島市政協委員会副委員長

講師略歴


青島大学副学長、青島ハイアール・ソフトウェア株式会社取締役副会長、青島市政協委員会副委員長、九三学社青島委員会委員長、山東省コンピュータアプリケーション重点学科責任者、青島ソフトウェア重点実験室主任。1991年、大阪大学で博士号を取得。主に通信プロトコル事業に携わる。1991~93年まで、松下電器産業中央研究所で博士研究員を務めた。1993年、松下電器産業に研究員として勤務。この間、主に「ソフトフェア仕様記述基準」、「家庭用通信プラットフォーム――家庭用オペレーティングシステムHAL/MAモデルおよび仕様記述」を担当した。帰国後、1994年に青島大学教授に就任。副学部長、学部長、副学長などの地位に就く。863計画(国家高度技術発展計画)、国家自然科学基金など数々の研究計画に参加。現在は、埋め込みソフトウェア、データウェアハウス、データマイニング、拡張現実、ネットワーク・アプリケーション、複雑性などを中心に扱っている。

山口 しのぶ博士 東京工業大学 教授
パネリスト
山口 しのぶ博士
東京工業大学 教授

講師略歴


学歴

昭和55年 3月
福岡県筑紫高等学校卒業
昭和55年 4月
青山学院大学文学部入学
昭和58年 9月
オレゴン州立大学文学部交換留学
昭和59年 9月
青山学院大学文学部英文科卒業
昭和59年10月
オレゴン州立大学理文科大学院スピーチコミュニケーション学修士課程入学
昭和61年6月
同 修了
平成 元年9月
コロンビア大学行政大学院行政学修士課程入学
平成 3年2月
同 修了
平成 8年4月
コロンビア大学理文科大学院博士課程入学
平成10年10月
同 修了

学位

Ph.D.(米国コロンビア大学、平成10年10月取得)

職歴

昭和59年10月
オレゴン州立大学理文科大学院スピーチコミュニケーション学科Graduate Teaching Assistant
昭和61年9月
オレゴン州立大学文学部外国文学科専任講師
平成 3年1月
国連教育科学文化機関(UNESCO)パリ本部教育局教育政策課専門員・中国北京事務所教育開発専門員
平成 8年10月
コロンビア大学文学部東アジア文化文学科Associate
平成 9年 1月
コロンビア大学教育大学院国際開発学科助手
平成11年 4月
青山学院大学文学部英文学科非常勤講師・国際コンサルタント
平成14年4月
東京工業大学学術国際情報センター助教授
平成17年10月
東京工業大学学長特任補佐
平成18年4月
東京工業大学学術国際情報センター教授
現在に至る

専門分野

国際協力論、経済開発と教育発展、ITと開発、e-ラーニングの国際比較

國井 秀子博士 リコーITソリューションズ(株)取締役 会長執行役員
パネリスト
國井 秀子博士
リコーITソリューションズ(株)取締役 会長執行役員

講師略歴


1970年お茶の水女子大学理学部物理学科卒、1973年同大学大学院理学研究科物理専攻修士号取得。1976年米国カリフォルニア州立サンノゼ大学大学院電子工学科にて修士号取得後、1983年テキサス大学オースティン校コンピュータサイエンス学科にてPh.D.取得。1982年株式会社リコー入社、以来同社のソフトウェア分野の研究開発責任者を務めた。同社常務執行役員を経て2008年から現職。2004-2008年理光軟件研究所(北京)有限公司の董事長を兼務。また現在、社団法人情報サービス産業協会理事、日本学術会議連携会員、総務省情報通信行政・郵政行政審議会委員、文部科学省科学技術・学術審議会委員、株式会社産業革新機構産業革新委員、内閣官房宇宙開発戦略専門調査会委員、内閣府男女共同参画推進連携会議議員などを務める。さらに、IEEEのシニアメンバーで同会のJapan Council Women in Engineering (WIE) のChair を2009まで務め、日本データベース学会副会長でもある。著作に"Graph Data Model and its Data Language," Springer-Verlag , 1990がある

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