男女共同参画白書(概要版) 平成29年版

本編 > I > 第6章 生涯を通じた男女の健康と高齢者,ひとり親の状況

第6章 生涯を通じた男女の健康と高齢者,ひとり親の状況

第1節 生涯を通じた男女の健康

(平均寿命と健康寿命の推移)

平成27年の平均寿命は,女性は86.99年,男性は80.75年であり,男女とも過去最高を更新している。

健康寿命について見ると,平成25年は,女性は74.21年,男性は71.19年であり,22年と比べて,3年間で女性は0.59年,男性は0.77年延びている(I-6-1図)。

I-6-1図 平均寿命と健康寿命の推移(男女別)

(女性特有のがん)

平成26年の女性の総患者数は,子宮がんは6.1万人,乳がんは20.6万人であり,いずれも23年より増加した。

我が国における女性のがん検診の受診率(過去2年間)は,徐々に増加しているものの,なお低く,平成25年には,子宮がん(子宮頸がん)検診(20~69歳)が42.1%,乳がん検診(40~69歳)が43.4%にとどまる。

第2節 高齢者,ひとり親の状況

(高齢化の現状)

平成27年10月1日現在,日本の総人口に占める65歳以上人口割合(高齢化率)は26.6%に達し,男性では人口の2割以上(23.7%),女性では3割近く(29.4%)が65歳以上となっている。

(高齢男女の就業)

年齢5歳階級刻みで,平成18年と28年の就業率を比べると,55歳から69歳までの高齢男女の就業率は,男女とも各年齢階級で上昇している。

(ひとり親世帯の状況)

子どものいる世帯は徐々に減少しているが,ひとり親世帯はこの10年間同水準で推移しており,平成27年は,母子世帯数が75.5万世帯,父子世帯数が8.4万世帯である。また,ひとり親世帯の9割程度が母子世帯である(I-6-6図)。

I-6-6図 母子世帯数及び父子世帯数の推移