平成24年版男女共同参画白書

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第3節 ポジティブ・アクションの推進

厚生労働省では,男女労働者間の格差が大きい企業に対して,ポジティブ・アクションの取組を行うよう具体的取組方法についての相談,情報提供等を実施し,企業における取組を促進している。

また,ポジティブ・アクションの取組を一層広く普及させていくため,経営者団体と連携し,企業のトップをメンバーとする女性の活躍推進協議会を開催し,ポジティブ・アクション普及促進のためのシンボルマーク「きらら」を決定するとともに,これからポジティブ・アクションに取り組もうとする企業に具体的な取組を促すため,企業の委員から「ポジティブ・アクション宣言」を発表し,厚生労働省ホームページ上のサイトで公表することにより,企業が自主的かつ積極的にポジティブ・アクションに取り組むことを促している。

さらに,ポジティブ・アクションを積極的に推進している企業に対し,公募により「均等・両立推進企業表彰」(厚生労働大臣賞及び都道府県労働局長賞)を実施しているほか,事業所から選任された機会均等推進責任者宛て,ポジティブ・アクションに関する情報提供を行い,その活動の促進を図った。

そのほか,事業主がポジティブ・アクションの実施状況を開示する場合の国の援助として,「ポジティブ・アクション情報ポータルサイト」内の「ポジティブ・アクション応援サイト」において,個別企業から寄せられた取組状況を紹介したり,企業が自社の女性の活躍推進の状況を自己診断できるシステムの開発運営を行うなど,ポジティブ・アクションについての総合的な情報提供を行うとともに,中小企業におけるポジティブ・アクション導入に対する支援,人事労務担当者を対象にしたポジティブ・アクションのノウハウを提供する研修を実施し,加えて,男女労働者間の格差の状況やその要因の「見える化」を図るための業種別支援ツールを作成・普及している(本章第1節2参照)。