先輩からのメッセージ

- 後藤 彩子さん
- 甲南大学理工学部 生物学科 講師
- 女王アリが長い間(多くの種で10年以上)、精子を体内で貯蔵できるメカニズムを探っています。
- 甲南大学 理工学部生物学科 細胞学研究室
理学系分野を選択した時期・理由
高校のクラスが文系と理系に分かれていたので、中学3年生の時に選択しました。子どもの頃から生き物が好きで、中学生の時にはすでに細胞の機能や生き物の生態と進化について興味津々だった私にとって、生物学を学べる理系を選択したのは自然な流れでした。
現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ
私はアリを材料にして研究しています。身近な生き物の代表であるアリですら、未知のことがたくさんあって、それをひとつずつ解き明かしていく時がとても楽しいです。研究内容や結果を人に話して、「それ面白いね。」と言われた時はしてやったりと思います。
女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ
ただ単にイメージだけで理系か文系かを選択することはもったいないと思います。いろいろなものを見て、知って、視野を広げて、知りたいことややりたいことを見つけて、好きな方を選択してください。やりたいことを見つけたら、次はやりたいことをどうしたらできるのかを考えましょう。私の印象ですが、世の中は、やりたいことを追究してやっている人に対して優しいです。私は自分のやりたい研究テーマを長年続けていますが、身分が不安定な頃からずっと周りの人が勇気づけてくれ、困った時には助けてくれました。皆さんの場合も、きっと誰かが応援してくれるはずですので、思い切ってやってみたらいいと思います。皆さんが人生を楽しめるように心から祈っています。