理工チャレンジ 女子中高生・女子学生の理工系分野への選択

先輩からのメッセージ

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先輩に質問!
リコちゃんイメージ

東京農業大学 国際食糧情報学部 国際農業開発学科 卒業。1年間、大学を休学しインドで持続可能な農業について学ぶ。
現在株式会社ボーダレス・ジャパンに勤務。ミャンマーでハーブの栽培・加工・輸出業務を行っている。

農学系分野を選択した時期・理由

子どものころから途上国の貧困問題に漠然とした興味がありました。高校生のころカンボジアに渡航し、病院に行きたくてもいけない人や貧困で苦しむ農家の存在を目の当たりにしました。
今日を生きることが出来るかもわからない。そんな私には到底考えられないような状況で生きている人がこの世界にたくさんいるということが、とてもショックでした。
そして疑問も出てきました。なぜ食糧を生産している農民が、食べ物がないことで困っているのか。
農民が農業で食べていけるようにし、食を確立したら病気で苦しむ人も減るのではないか。そう考え途上国の農業について学べる東京農業大学の国際農業開発学科に入学することを決めました。

現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ

大学在学中に途上国へ何度も渡航し、1年間インドのNGOでお世話になった経験から、技術指導だけでなくビジネスとして継続的にアプローチする必要性を感じ、ソーシャルビジネスを行っている現在の会社に就職しました。
現在はミャンマーの貧困地域の農家と協力してハーブの栽培を行っています。農家さんに栽培技術の指導をしたり、ミャンマーにある資材を使ってたい肥を作ったりといった技術的な面をサポートすると同時に、加工・販売・輸出も行っています。
農業はすぐに結果が出るものではないし、その土地にあったやり方があるので日本の技術をただ指導するだけではミャンマーの農家にとって役に立ちません。気候や風土、そして文化的な背景を踏まえ、農家さんと一緒にベストな方法を考え実践していくのは大変なことも多々ありますが、とてもやりがいを感じます。
さらに言葉も通じない農家さんと仕事をするのはコミュニケーションが取れずもどかしいことばかりですが、一緒に農作業をすることで通じ合えることもあり、言葉の壁をも壊してしまう農業の素晴らしさを実感します。
また、この仕事が農家さんの生活に直結するという使命感を感じ、働いています。

女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ

農業という分野は将来の仕事に直結しにくく、学ぶのを躊躇してしまうかもしれません。最近は農業ブームで女性も農業分野への進学が増えてきましたが、まだまだ職業としてはイメージしにくいのではないでしょうか。
私は、大切なのは農業という分野を通して、何を成し遂げたいのか。だと思います。
将来やりたいことが分からない。と悩むこともあると思いますが、今までの経験を通して何に心が躍るのか。なにに感動したのか。心の中で感じることがあると思います。その想いを大切にして、自分と向き合っていくことが大切だと思います。
また、私は今の仕事について、女性だからと悩むことより、女性でよかった!と思うことの方が多いです。
女性だからこそ見える視点や世界があると思います。悩まずまずは飛び込んでみてください!

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