先輩からのメッセージ

- T.Iさん
- 台東区
都市づくり部 地域整備第二課 係長
自己紹介
台東区では、建築技術職として、浅草地域や景観に関するまちづくり、学校跡地等の利活用検討、小学校などの公共施設の工事や点検業務等を担当してきました。
大学生の頃は、学校が京都にあり歴史的な建築が身近にあったことから、現地見学や、建物の寸法を測り図面におこす実測調査など、フィールドワークを通じて建築を学んでいました。
仕事とは別に、最近は台湾にも興味を持っていまして、台湾を訪れては、おいしい食べ物を食べながら、建築探訪を楽しんでいます。
工学系分野を選択した時期・理由
元々は、英語や地理など文系の学問が好きでしたが、高校生の頃にライブで訪れた会場で、「みんなで音楽を楽しめる大空間ってすごい!」と思う瞬間があり、建築という空間づくりに興味をもったことがきっかけです。日常生活の延長にあるふとした体験から、理工系に進むことを意識するようになりました。
現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ
浅草地域のまちづくりに携わっています。今は、地域に住む方や、店舗や事業を営む方、大学の先生、行政が一緒に話し合い、今後の理想のまちの姿を示すビジョンを作成しています。この仕事には、土木や建築に関するハード面だけでなく、人々の活動を中心としたソフト面の視点もとても大切です。話し合いの中で、私一人では思いつかないようなアイデアに出会うこともしばしばあり、新たな視点を受けとめながら仕事を進められることに魅力を感じています。また、区役所内だけでなく外部の皆さんとつながりを持てることは、貴重な機会と思っています。
女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ
理工系に苦手意識をもっている方もいらっしゃるかもしれませんが、もし少しでも興味があることがあれば、その道に一歩踏み出してみてほしいなと思います。 私も、元々は文系の学問に興味を持っていましたが、ふとした体験から建築に興味をもち、今もその延長線で仕事をしています。当時のきっかけが、今の仕事までつながっていくとは思ってもいませんでした。 理工系の分野に進むと、思っている以上に幅広い仕事に携わることができると思います。私自身、技術職と言いつつも、建築をつくることばかりではなく、このまちで生活する人や訪れる人の視点から事業を考える仕事にも携わっています。技術的な専門性を持ちつつも、様々な仕事に携われる可能性があることは、理工系の強みの一つでもあると思います。