先輩からのメッセージ

- 岡崎 美蘭 さん
- 神奈川工科大学 情報学部
情報ネットワーク・コミュニケーション学科 教授
専門:ネットワークセキュリティ/ユーザ認証/防災システム
工学系分野を選択した時期・理由
高校2年の文系・理系を選択する際に理系を選択しました。理由は単純で、子供のとき長い間入院したことがあって、お医者さんになりたかったからです。また、歴史や地理などの暗記中心の文系の科目はあまり得意ではなく、公式や定石をあてはめ、すっきり解ける数学の方が得意だったのも理由の一つになります。もともとパズルを解くのが好きなので、その感覚に近い面白さを感じたのだと思います。
しかし、あまり成績がよくなく大学の入試では医学部には行けなくて(笑い)、工学部に行くことになりました。大学2年生ぐらいまではずっとお医者さんに未練がありましたが、電子工学を学んでもきっと社会に役に立つ仕事ができると信じて勉強しました。
現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ
現在は、研究者・教育者として、我々の生活で社会の基盤となっているインターネットを誰でもより安全に利用できるようにするための情報セキュリティ技術の開発の仕事をしてます。日頃、誰でも被害にあうフィッシング詐欺やサイバー攻撃などからユーザをどのように守るかなどの手法や、新しい防御方法などについていろいろと考えるなど、興味が尽きません。また、情報系の学生にインターネットの仕組みやそこに潜む危険性について教えたり、インターネット上でいろんなアプリケーションを開発できるプログラミングなどを教えてます。日頃自分が使っているネットショッピングサイトの仕組みを改めて理解し考えながら、課題などに取り組む学生たちの真剣な様子をみるのはとっても楽しいです。
女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ
実際に社会に出て仕事をする上では、理系・文系関係なくまず自分が楽しく感じることが一番大事だと思います。従って進路を決めるときは、女子だから文系が向いているねという固定概念ではなく、自分がやってみたいと思うこと、学んでみたいと思うことを優先するのがよいと思います。日々進化していく今の世の中で、いろんなことに興味を持ってチャレンジすることは、何よりも自分の将来へのモチベーションにつながると思います。失敗を恐れずにどんどんチャレンジしていきましょう!