理工チャレンジ 女子中高生・女子学生の理工系分野への選択

先輩からのメッセージ

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A.I仮イメージ

建築技術職員として建築確認審査、検査、許可などの業務を行っています。

理工系分野を選択した時期・理由

中学時代までは苦手だった数学が高校に入って面白くなり、得意分野となったことで高校1年生の文理選択の時に理系を選びました。今思えば数学の先生はずっとユニークな先生が多く、勉強しやすかったことも影響したと思います。ただ、数学が得意だっただけでほかの分野はどちらかといえば苦手でした。特に物理が苦手で、文理選択で悩んだことといえば必修となる物理がずっとついて回ることでした。建築の道に進んでからも物理はずっと苦手なままですが、資格習得のための学習や実務を通じて理解できた部分も多くあります。物理が苦手という理由で理系選択をあきらめなくてよかったと思います。

現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ

建築物を建てる前に法律に適合する建築物かどうか図面の審査をすること、実際に建てられた建築物が審査のとおりに出来上がっているか検査をすることが今の私の仕事です。建築物が適法かどうか適切な判断が求められるため、常に緊張感をもって仕事にあたっています。どんなに外見が素敵な建物でも、万が一の時に避難ができないものや、火災が起きたときに消防活動を妨げてしまうような計画では、審査を通すことができません。建築物を設計する仕事や、実際に現場で建築物を建てることに携わる仕事と比べると華やかさがある仕事ではないように思えるかもしれませんが、建物を利用する人の安心や安全を守るために必要な業務であり、やりがいを感じられるところです。

女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ

文理選択や学部の選択で、「将来自分がどんな仕事に就きたいか」を考えて進路選択できるという人はそう多くないのではないかと思います。私の場合は学生時代に大きな夢や目標を持っていたわけでもなく、つきたい職業もなかったため、「なんとなく興味がある」程度で建築という進路を選択しました。学んでいくうちに自分は設計に向いてないな、と思うことがよくありましたが、設計ができないからと言って建築を学ぶこと、職業にすることをあきらめる必要はありませんでした。「建築」だけでもたくさんの専攻があり、職業も多岐にわたります。選んだ道の中にもたくさんの分岐があって、その中から自分に向いている学問や職業を見つけられるはずです。将来を具体的に想像できなくても、まずは身近に興味を持ったものや自分の好きなこと、好きなものにまつわることから将来の選択肢を増やしていくのもよいのではないかと思います。

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