先輩からのメッセージ

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Aさん
- 株式会社芹沢システムリサーチ
試験機や検査機といった特注仕様の電子機器を開発しています。電子回路設計と共に、制御にはソフトウェアが必要なのでプログラミングもしています。
開発業務の他に、海外の方と英語でメールをやり取りや輸出書類を作成という製品輸出に関わる仕事、管理職としてマネジメント業務、契約業務などをしています。
理工学系分野を選択した時期・理由
私は高校生の頃、物理がとても好きでした。物理は肌になじむ感覚があったので、特に迷うことなく自然に理系を選択したように記憶しています。
物理の中でも特に力学や波動が好きでした。力学や波動が好きというと機械工学を専攻するように思われがちですが、大学では電気電子工学を専攻しました。力や波を扱うには数値に表す必要があり、力や波を数値に置き換えるのは電気工学、それらを制御するのは電子工学と考えたからです。
科目を細分化して1つ1つ考えると、興味をあまり持てない科目も当然ありますし、理解するのが難しい科目もあります。そういうときでも「大枠としては、こっち方面で私には合っているはず」と選択したように記憶しています。
興味のないこともそれなりに真面目に取り組むうちに、総合的な知識が得られてそれぞれの知識が結びついて、興味のあることを多面的に知ることができるように思います。
現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ
今まで学んできたことが今の仕事にとても活きていると感じていますし、知識を活かせて嬉しいという感覚があります。また、これまでの知識だけでなく、色々な業界の先端技術に常に触れられることが、この仕事の面白さだと思います。
例えば、次世代自動車、スマートハウス、高度医療などの先端技術に触れることで、近未来の生活をリアルに想像できますし、その未来を作るチームの一員として微力ながら役立ってると感じられます。
依頼されるシステム毎に業界や用途もガラリと異なるので、毎回新鮮な気持ちで取り組めることも現在の仕事の魅力です。
女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ
私は高校の理系選択からずっと理系の道を歩んできましたが、大学で同じ専攻だった友人の中には理工系ではない企業へ就職した人もいますし、理工系の企業の理工系ではない部署で活躍している人もいます。大学の専攻までは同じように見えても、理工系を選択した背景やその先の道は様々です。
人生は選択の連続です。「人生の岐路でどのような選択をしたか、その選択の積み重ねが自分を作る」と私は思っています。
「このような分野が好きだな」「やっぱりこういう系の仕事をしたいな」という自分の気持ちを、人生の岐路で都度確認しながら、意識的に自分の道を選択すると良いのではと思います。
進んだ道の先に協力してくれる人はきっといます。