先輩からのメッセージ
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古谷 麻美 さん
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エイブリック株式会社
後工程技術グループ
大学は、研究よりも実用に近いと考えた繊維工学関連の機能高分子を専攻し、学士卒業論文のテーマは、生化学関連の発表を行いました。
就職活動で「モノづくり」ができる会社を希望し、大学で学んだ分野とは全く畑の違う半導体に携わり、入社以来半導体のパッケージング工程(ゲジゲジのような、黒い胴体とその横から脚が生えている形状にする工程)に携わっています。
現在は、会社制度を生かし、職場の理解を得ながら時間短縮で仕事に従事し、子育て・仕事を両立しています。
理工学系分野を選択した時期・理由
理工系分野を明確に選択したのは、高校2年生の文理クラス分けの時です。
理工系分野を選択した理由は、科目の得手・不得手ではなく、父の影響が大きいです。私の父は精密機械関連の会社に勤めていたため、「モノづくり」が幼い頃から私の身近にありました。父は、よく自分が携わった製品が組み込まれている商品を家に持って帰ってきました。「お父さんが作った製品が商品に組み込まれている」というのがとても誇らしく、父を尊敬していました。なので、自分もそのような仕事に携わりたい考え、理工系分野を選択しました。
現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ
社外、社内を問わず様々な人に関わり、いろいろな仕事に携われることです。
主な仕事である半導体パッケージング工程の工程設計では、各工程のエンジニアと課題やリスクの検討、解決策の模索を共に行い、最適な工程設計を行っています。特に、弊社はアナログ半導体専業メーカであり、センサ・DC/DCコンバータ・メモリなど様々な特徴を持つ製品を取り扱っています。製品毎のことある要求ポイントを加味しながら、量産性を考慮したパッケージング工程の工程設計を行なう必要があります。
工程設計だけではなく、パッケージング工程は製品の最終工程であるため、お客様が使いやすいよう、出荷する梱包形態の検討も行っています。
女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ
理工系というと、「物理が難しそう」「理屈っぽい」など華やかなイメージはあまりないかもしれませんが、皆さんが生活していく上で欠かせない商品は理工系無くしては存在しません!「モノづくり」の業界で一人でも多くの皆さんと働けることを楽しみにしています。