理工チャレンジ 女子中高生・女子学生の理工系分野への選択

先輩からのメッセージ

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先輩に質問!
大谷 綾香 さん プロフィール写真

半導体製品の開発部門で働いています。入社後は設計開発の業務を経験し、その後、現在の業務に就きました。IC設計で使用するEDAツール用のプログラムを開発し、ユーザー(社内技術者)に提供するのが主な業務です。

理工学系分野を選択した時期・理由

高校のコース選択で理系、大学進学で精密機械工学を選びました。将来の目標や得意科目が明確には無かったので、向き不向き、興味関心の持てる分野か、などを考えながら選択していたと思います。元々、自分の手で何かを作ったり、1つのことに没頭する作業が向いているように感じていたこともあり、進路選択を重ねる中で、ものづくりに関わる職業に就くことを漠然と思い描くようになりました。

大学では、現在の職種に直結する専門分野は学んでいませんでしたが、研究テーマの中で半導体製造工程の一端を知ったことから関心を持ち、半導体業界を就職先として考えました。

現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ

EDAツール用のプログラム開発は、設計時の制約事項が記載された文書の内容を、ツールで実行可能な記述に書き起こす、コーディング作業を主とした業務です。業務経験を積むことで、制約事項およびコードの知見が徐々に増えていくことが実感でき、充実感が得られています。また、コード記述の方法は、正解が1つではありません。従来の方法に固執することなく、より正確かつユーザーが分かりやすく・使いやすい記述にできないか、細かく目を配りながら改善策を検討・提案することを心掛けています。この取り組みをする中で、新たな発見もあり、面白さ・やりがいを感じています。

この業務は、社内でも限られた範囲の技術者がユーザーとなります。しかし、製品設計には必要不可欠であり、品質を左右する、影響度の高い業務です。自分が担当したプログラムを使用した製品の開発が順調に進み、無事量産化されると、ほっとしますし、達成感があります。

女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ

将来の目標が定まっていれば進路選択もしやすいと思いますが、多くの人はどの道に進むべきか悩まれるかと思います。分野・条件によらず少しでも興味があることは、調べたり、学んだり、経験して、選択肢・可能性を拡げておくことが、進路を選択する上で助けになるかと思います。

理系の職場は女性比率が低い場合が多いですが、私自身はそれを障壁に感じることは無く、仕事に取り組めています。例えば育児・介護のような様々な状況も、性別問わず許容・サポートする体制がありますし、制度の見直しも継続的に行われていますので、より働きやすい環境になっていくと思います。

みなさんが、自分の力を発揮でき、やりがいの持てる仕事に出会えることを願っています。また、理系の分野も、進路の選択肢の1つとして興味を持ってもらえたら、うれしいです。

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