理工チャレンジ 女子中高生・女子学生の理工系分野への選択

先輩からのメッセージ

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先輩に質問!
行木 陽子プロフィール写真

インタビュー記事(IBM THINK Watson)
テクノロジーがもたらす、女性の働き方未来図

コラボレーション・テクノロジー分野をリードする技術理事として、WatsonなどAIを含む最新テクノロジーを活用し、時間や場所の制約を受けず柔軟に働ける環境、一人ひとりが能力を十分に発揮し活躍できるソリューションを提供し、企業の「働き方改革」の実現を支援しています。IBM Academy of Technologyのメンバーとして、グローバルの技術者と連携しながら最適なソリューションの開発に努めています。また、IBM社内では、組織横断的な女性技術者コミュニティCOSMOSのリーダーとして、社外では日本女性技術者フォーラムの運営委員として、女性技術者間のネットワーク作りやキャリア支援も行っています。プライベートでは、理系に進学した息子がひとり。趣味は、ピアノとスキューバー・ダイビング。今、神秘的な海の世界に魅せられています。

工学系分野を選択した時期・理由

入社前の大学での専攻は社会学です。社内研修を経てシステムズ・エンジニアになりました。

ある仕事との出会いが、私を理工系の大学・大学院へと誘いました。音声認識の技術を用いたコールセンター・ソリューションの開発です。音声認識技術を使えば、コンピュータに画期的なユーザーインタフェースを実装できると思いました。そして、私の「知りたい・理解したい」という気持ちに火がつき、どうしてもこの技術を基礎から学びたいという気持ちが強くなり、働きながら情報工学を学び音声認識・話者照合の研究を行う決断をしました。

入社10年を過ぎてからです。若い学生達と一緒に机を並べて学ぶのは正直照れくさくもありましたが、得たものは本当に大きかったです。

知識だけではなく、年齢や立場を超えて同じ研究テーマに向かって切磋琢磨する素晴らしさを味わいました。この経験は今でも私の財産です。

現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ

お客様と会話してニーズを引き出す、技術を使ってその解決策を考える。その両面からアプローチができるのがこの仕事の面白いところです。お客様が何を考え何を求めているのかを導き出し、その解決策をテクノロジーを使って実装していく、時には思いもよらない技術が解決策に結びついたりします。

「共感」できる力、柔軟な思考、そして深い技術力がこの仕事を支えます。お客様と一緒にシステムを創り上げていく醍醐味、達成感には格別なものがあります。

女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ

日本では、大学で文系の学科に進むと、その後、理系の学科で学ぶ事は難しいのが現状です。しかし仕事をする上では、その両方の考え方が役に立つ場合が多いと感じています。

私は、知りたい理解したいと思った時が「学びの適齢期」だと思っています。まわり道大いに結構。理系・文系を問わず学びたいと思った時に学ぶことができる開かれた教育制度とそれを受け入れられる社会の実現を願っています。

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