先輩からのメッセージ

- M.T さん
- 倉敷紡績株式会社 環境メカトロニクス事業部 技術開発部
例えば皆さんが普段着ている服は、染色工場で染められています。望まれる色に染めるためには複数の染料を正確な量で混ぜ合わさなければなりません。しかし、組み合わせによって無限の結果が生まれる色の中から望まれる色を再現するためには経験と専門的な知識が必要になります。この作業を経験と専門的知識がなくてもできるようコンピュータ化し、望まれる色を再現するためにどの染料を選択し、どのような配合比率で混ぜ合わせればよいかを自動で計算するシステムをコンピューターカラーマッチングシステム(CCM)といいます。私はこのCCMの開発者の一員として、お客様の要望に合わせたCCMのシステムの構築やプログラミング等を行っています。
工学系分野を選択した時期・理由
小さいころから友達と集まってパソコンやゲーム機でよく遊んでいました。中学生のころ、それがプログラミングで動いていており、自分でも作ることができると知ってからは、自分でも作ってみたいという気持ちが強くなり、コンピューターのハード面(電気回路等)、ソフト面(プログラミング等)の両方について学べる高等専門学校へ進学しました。
進学後は、コンピューターについてさまざまな専門的知識を身につけましたが、やはり小さいころから興味を持っていたプログラミングについてさらに追求していきたいと思い、プログラマーへの道に進みました。
現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ
お客様からの要望をどのように、どうやって実現するか。プログラミングでは、これら要望を満たすためにさまざまな実現方法があり、自分のアイデア次第で思い通りの形にできます。だからといってなんでもやりすぎてしまうと、例え要望を実現していたとしても、使いにくかったり分かりにくいシステムになってしまいます。
そこをいかに工夫して改善していくのかが難しいところですが、おもしろいところでもあると思います。
また、自分が関わったシステムがお客様の手に渡り、それが実際に動いているのを見るとうれしさと達成感でいっぱいになります。
女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ
プログラマーやシステムエンジニアなど、システム開発に関わる仕事は、「女性だから」という理由で仕事を左右されることはありません。やる気と努力次第で活躍はもちろん、さまざまなことに挑戦もできます。
男女関係なく活躍したい、少しでも興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。