理工チャレンジ 女子中高生・女子学生の理工系分野への選択

先輩からのメッセージ

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土本 光恵イメージ

私は、グローバル・テクノロジー・サービスという部署でサーバ運用におけるアウトソーシングのプロジェクトを担当しています。
大学では数学専攻であったため、情報工学の勉強はほとんどしていませんでしたが、入社後数年間、SE(System Engineer)としてさまざまなプロジェクトに携わることで、情報システム(IT)の世界を身をもって学び、次第にエンジニアからチームリーダー、そして昨今は、プロジェクトマネージャーとして、ITアウトソーシングの業務に従事しています。

理工系分野を選択した時期・理由

中学生の頃から理系科目の方が得意でしたが、当時書店で目にした参考書の前書きに、「数学のできる女子はモテる」といったことが書いてあり、単純であった私は数学への興味が増しました。
 高校生になり、化学の面白さを知ると共に、基本的なことを理解していれば、幅広く応用が利き、さまざまな問題が解けるといった面から、数学の面白さにも取り付かれてしまい、悩んだ末、4年間専門分野として学ぶのであれば、最も好きな分野にしたい、という理由から、数学を学ぶ道を選びました。

現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ

SEやプロジェクトマネージャーは、大学で学んだ数学を直接的に活かす仕事ではありませんが、難解な学問と悪戦苦闘を繰り広げる中で培われた論理的な思考は活かせれていると思います。自分が手がけたシステムが稼動し、多くの人が使っているという喜びと責任感を感じます。 ITは今では社会インフラであり、正常に稼動していて当たり前とされていますが、実際は”当たり前”ではなく、IT従事者の努力の積み重ねで成り立っています。でも、一所にとどまっているわけではありません。新しい技術やソリューションは次々と生み出され、また、次々にお客様から新たな要望をいただくなど、チャレンジと発見がいっぱいの、知的好奇心が刺激される仕事です。
また、私が勤めているIBMという会社は、やりたいと言い続けた仕事にチャレンジする機会を与えてくれたり、自分が成長できる環境に身を置かせてくれるという風土があり、私の仕事へのモチベーションのひとつとなっています。

女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ

私は、「できない理由を考えるのではなく、どうすればできるかを考える」ということを意識し、仕事に取り組んでいます。冷静に状況を分析し、できる・できない を判断することは大切なことですが、どうすればできるか、ということを考えることは仕事だけでなく、人生を歩んで行く中でもっと大切だと思います。
 世の中には身体的・体力的な面から、女性には難しい仕事もあるかと思いますが、どうすればその職業に携われるか、などポジティブに考えて欲しいです。
 また、もし理工系に興味を持ちながらも文系に進もうかと思っている方がいるとすれば、もったいないです。すぐにでも、どうすればできるか、ということを考えてみてください。きっと世界が拓けてきますよ。

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