先輩からのメッセージ
- 川田 美弥子さん
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文京区役所
子ども家庭部 子ども家庭支援センター - 私は、文京区役所で保健師として働いています。就職して1年目から3年目までは、保健サービスセンターという部署に所属し、健康相談や健康診査といった地域住民の健康づくりに関わる仕事をしていました。現在は、児童福祉法に基づき設置される子ども家庭支援センターに所属しています。子どもと家庭の総合相談窓口として、18歳未満の子どもや子育て家庭のあらゆる相談に対応しています。また、児童虐待の早期発見や再発防止のためのケースワークも行っています。
保健系分野を選択した時期・理由
幼い頃から、両親が医療従事者であったことから、医療関係の仕事に就くイメージを持っていました。そのため、高校生の文系・理系選択の時には理系を選択しました。
最終的に、看護学を選択したきかっけは、高校3年生のときに、地域の病院で開催される看護体験に参加したことです。患者さんの自宅に訪問する訪問看護師の仕事を間近で見ることができ、「看護」といものを深く知ってみたいと思いました。
現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ
保健師が仕事をする上で対象とする人は「ゆりかごから墓場まで」と言われており、生まれたての赤ちゃんから高齢者までを対象とします。様々な人との出会いから多くのことを学ぶことができます。
また、健康づくり・予防の観点から、地域住民や地域の関係機関と恊働しながら、保健活動を進めていきます。
地域に新しい繋がりが生まれることで、住民の暮らしやすさや健康に貢献できたときには、とてもやりがいを感じます。
女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ
看護学は、人体や病気といった医学的な視点だけでなく、人を全人的に理解するために生活や文化的な視点も重要です。大学では、心理学や社会学をベースとした理論も多く学びます。生物学的な視点だけでなく、広い視野で「人」や「生活や暮らし」に興味がある人におすすめではないでしょうか。
保健師は国家資格です。自分のライフイベントで、離職することがあっても、またタイミングをみて、様々な働き方で働くことができます。行政だけでなく、企業や病院で働く保健師も多いです。