先輩からのメッセージ

- 加固 実里さん
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文京区役所
子ども家庭部 子ども家庭支援センター 児童相談係 主事
保健系分野を選択した時期・理由
私は高校3年生の時に突然看護師になりたいと思いました。もともと好きだった数学や生物、地学が受験科目だったことと、将来就職に困らないだろうという安易な理由でした。数学や理科は好きでしたが、決して得意だったわけではありません。特に数学の微分積分の学習で大きくつまずいて自信を失くしたことを覚えています。看護師になりたい一心で受験勉強を行い、看護学科になんとか入学できました。
現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ
現在私は看護師を経て、行政保健師として地方自治体で働いています。行政保健師は地区活動を通して地区の健康課題を把握し、区民の方々に必要な事業を考えたり、講演会を企画・運営できるという魅力があります。自分が考えた事業や講演会に参加した区民が喜んでくれると、とてもやりがいを感じます。
また現在所属している子ども家庭支援センターは、社会福祉士や保育士など他職種の集まる職場で、それぞれの専門性を活かして子育ての相談に応じたり子どもを虐待から守る役割の部署です。責任の重さを痛感する毎日ですが、子どもの笑顔が見られたり元気に遊んでいる姿を訪問先で見かけると、嬉しくなります。
女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ
看護師になると、生物の知識はもちろん、薬剤の希釈濃度や成分を理解するのに数学や化学の知識も役立ちます。また行政保健師は、事業評価や地区診断を行うのに統計の知識も必要となります。
受験や学校での理系の勉強は大変でしたが、実際に勤務する中で活用する場面が多くあるので、学習していて良かったと就職してから実感できます。
ぜひ理系が苦手な方でもチャレンジしてみて下さい。