「リコチャレ応援団体」
「理工系女子応援ネットワーク」の紹介

- 近畿大学
- KINKI UNIVERSITY
- 大阪府東大阪市小若江3-4-1
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近畿大学
組織概要
近畿大学は、大正14年(1925年)創立の大阪専門学校と昭和18年(1943年)創立の大阪理工科大学を母体として、昭和24年(1949年)、新学制により設立されました。「実学教育」と「人格の陶冶」を建学の精神とし、「人に愛される人、信頼される人、尊敬される人」の育成を教育の目的としています。
現在では、13学部、法科大学院と大学院12研究科、20の研究所等、さらには大規模な総合病院を3ヵ所に設置するわが国でも有数の私立総合大学に発展しています。
また、大学だけでなく、幼稚園から高校まである附属学校、短期大学、通信教育部など、あらゆる世代の教育ニーズに応え、実に5万人以上の学生・生徒が学んでいます。
理工系学部(医学部除く)として、以下の7つの学部を設置しています。
理工学部(東大阪キャンパス) | 学生数4,524人、専任教員数161人 |
建築学部(東大阪キャンパス) | 学生数 1,115人、専任教員数29人 |
薬学部(東大阪キャンパス) | 学生数1,143人、専任教員数55人 |
農学部(奈良キャンパス) | 学生数2,723人、専任教員数94人 |
生物理工学部(和歌山キャンパス) | 学生数1,855人、専任教員数77人 |
工学部(広島キャンパス) | 学生数2,049人、専任教員数82人 |
産業理工学部(福岡キャンパス) | 学生数1,608人、専任教員数59人 |
平成27年5月1日現在
理工系分野・部門の紹介
【理工学部】
理工学部は、理学科、生命科学科、応用化学科、機械工学科、電気電子工学科、社会環境工学科、情報学科の7学科で構成されています。
1年次から少人数の基礎ゼミで物事の考え方・進め方を学び、基礎科目と併行して、実験・実習もスタートします。2年次ではさらに専門的な講義や実験・実習・演習が進み、3年次後期には一部の学科を除き、学生は140を超える研究室に配属します。学生それぞれが研究テーマを持ち、4年次では1年をかけて卒業研究をまとめていきます。その間に問題の発見力・解決力・プレゼンテーション力や語学力を身につけ、卒業するための研究のみならず、将来、必ず役に立つ社会力を身につけていきます。
【建築学部】
建築学部建築学科は、2011年に理工学部建築学科を母体として設置されました。その名の通り、建築学を学ぶ学部です。建築は暮らし・社会の基盤です。時代に影響を受けない普遍的な有り様と、世の中の変化に合わせてどんどん変わっていく機能・デザインの最先端の両方から構成されます。
建築学部では、従来の造る建築技術に加え、守り・育てる建築のための技術・ヒントを学ぶことを目的としています。建築業界は、かつては3Kといわれ、男性社会を象徴する職場でしたが、平成の世となって大きく変化し、今では、女性はなくてはならない存在となっています。女性ならではの経験に基づくデザインはこれからの「より長く使う建築」に極めて重要な存在となっています。
【薬学部】
薬学部は、医療薬学科と創薬科学科の2学科で構成されています。
医療薬学科では、幅広い高度な専門知識と優れた薬学的臨床能力を発揮でき、より専門性の高い薬剤師養成を目的とし、創薬科学科では、医薬品の開発・創製などの分野での必要な知識や技術を身につけ、薬学研究者・技術者として国際的に活躍できる人材の育成を目的としています。
医療薬学科では、進路先として、全体の7割以上は、病院・薬局などの医療機関における薬剤師として活躍しています。また、創薬科学科では、薬のスペシャリストとして製薬企業の研究開発者や医薬情報担当者、医薬品開発業務受託機関の治験担当者として新薬創製の最前線で活躍しています。なお、2014年度 第100回薬剤師国家試験では、新卒合格率は90.4%(全国平均72.7%)、新卒・院卒及びその他を含めた総合合格率は83.1%(全国平均63.2%)と、高い合格率を維持しました。
【農学部】
農学部は、農業生産科学科、水産学科、応用生命化学科、食品栄養学科、環境管理学科、バイオサイエンス学科の6学科で構成されています。
農学という学問領域は広く、「環境」「健康」「食糧」という21世紀の人類が抱える問題を解決し、地球の新たな未来を切り開く、無限の可能性を秘めた学問です。本学部では、世界的に注目を集めている研究が多く行われています。世界で初めてクロマグロの完全養殖に成功。産業化も実現しました。日本の気候では難しいとされてきたマンゴーの品種改良にも成功。その後も改良が重ねられ、甘くて臭みのない「近大マンゴー2号(愛紅)」が誕生しました。また、悪条件でも育つ砂漠植物などの「スーパー植物」などさまざまな研究に取り組み、世界中から注目されています。
【生物理工学部】
生物理工学部は、生物工学科、遺伝子工学科、食品安全工学科、システム生命科学科、人間工学科、医用工学科の6学科で構成されています。
高等教育と先端的学術研究を推進し、研究面では、2002年に文部科学省の「21世紀COEプログラム」に採択されました。本学部は、世界的な研究・教育拠点として位置づけられ、5千年以上前に絶滅したマンモスを、クローン技術で復活させる計画や「歯のばんそうこう」「呼気マウス」など、数々の研究が進められています。
また、教育面では、「実学教育」という建学の精神を実践し、1年次には「バイオ・ロボット宿泊実習」を実施し、座学で学習した基礎知識を応用知識として活用できるよう「モノづくり」体験をし、実践学習につなげる取組みを行っています。
就職では、医療、食品、製薬、自動車、情報、機械・造船、電子部品関係など多岐にわたり、大手企業を含み高い就職決定率を誇っています。医用工学科では病院での人工心肺装置や人工透析機器など高度な医療機器を管理・運用する「臨床工学技士」の国家試験受験資格も得られ、食品安全工学科では、食品メーカーで食の安全に目を光らせ、安全性を科学的に分析し、衛生管理を行う「HACCP管理者」の資格も取得できます。
【工学部】
工学部は、化学、生命工学、環境化学、食品科学の知識や技術を総合的に身につける化学生命工学科、機械工学に関する幅広い知識や倫理観を学修し、国際的に活躍できる技術者、エネルギー・環境問題に対応できる技術者を育成する機械工学科、設計から制御まで、ロボットを作り出すために必要な基礎知識と技術を学び、ロボットづくりを通して機械・情報・電気電子・制御など、幅広い工学技術を身につけるロボティクス学科、ハードウェアとソフトウェア、両方のICT技術を同時に学べる電子情報工学科、社会を支える情報システムの企画・設計・構築・運用から、社会を豊かにするディジタルコンテンツ技術の作成まで、社会で役立つ情報技術を学ぶ情報学科、設計教育と力学教育を両輪とした、一級建築士資格取得をめざしたカリキュラム構成のもと、実践的な建築やインテリアの知識と技術を身につける建築学科の6学科で構成されています。
就職についても、化粧品メーカー、自動車・輸送機器メーカー、情報通信業から理科・数学の教員などにいたるまで、幅広い分野で活躍しており、高い就職実績を残しています。
【産業理工学部】
産業理工学部は、生物環境化学科、電気通信工学科、建築・デザイン学科、情報学科、経営ビジネス学科の5学科で構成されています。
膨大な情報が飛び交う現代社会では、エネルギー資源の有効利用、地球温暖化の防止、そして超高齢化社会の到来などの大きなテーマを抱えています。こうした問題に対応するために、深い教養と見識をもった人材が求められています。本学部では、「実学教育と人格の陶冶」という近畿大学の建学の精神のもと、文理協働新しい発想を持った教養ある社会人を育成しています。
基礎・教養科目では、学生一人ひとりの人間的成長の強化を図り、専門科目においては、文系・理系の魅力を併せ持った教育を行っています。またさらに、産学連携研究も積極的に行われており、学生たちは大学にいながら企業の最先端の研究に触れることも可能です。
女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ
【理工学部】
女子学生の割合は、学科によって異なりますが、全体として約10%程度です。ただし、理工学部のある東大阪キャンパスには女子学生の比率が高い薬学部や文芸学部、総合社会学部もあり、キャンパス全体の女子学生の割合は30%を超えています。また、大学内には様々なクラブ゙・サークルがあり、学部を問わず、活発に活動しています。
就職活動については、キャリアセンターが一人一人に合ったサポートを行います。公務員を目指す人にはそのサポートを、教職を目指す人には元高校教員等による研究会を開き、企業を目指す人にはエントリーシートや履歴書の添削といった基本からサポートしています。キャリアセンターをフル活用してください。
【建築学部】
女子学生は、理工学部建築学科当時でも約15%程度在籍し、理系学部の中でも在籍割合が高い方でしたが、建築学部になってから約25%程に増えています。建築の中でも特に住宅分野では、例えば、育児や家事の経験がリフォームデザインに役立つなど、生涯を通じた女性の力への期待が高まっています。
【薬学部】
医療薬学科(6年制)では、学習に対する意欲を早期より高めることを目的に、卒業生が活躍する病院、地域薬局、行政機関などの様々な現場で実践的は幅広い学びを体験します。また、近畿大学では、関西の私立総合大学で唯一医学部と3病院を併設しており、充実した実践環境により、チーム医療の担い手として活躍できる薬剤師を養成します。
創薬化学科(4年制)では、少人数制のメリットを生かしたTeam-based Learning(TBL)方式による演習を中心に、社会人としての基礎力を養っています。また、創薬研究開発だけでなく、健康食品やサプリメント、化粧品や香料の研究開発分野で活躍するために、食品・香粧品関連科目も充実しております。
現在、50%を超える女子学生が在籍し、薬剤師はじめ、農林水産省など公務員としても活躍、また、製薬企業の研究開発者や医療情報担当者など、女子学生が幅広い分野で活躍しています。
【農学部】
農学部と聞くと男子学生が多いように思いますが、近畿大学農学部では全体の約40%が女子学生です。管理栄養士を目指す食品栄養学科では特に女子学生の割合が多く85%を占めています。学生は男性・女性の区別なく日々研究に取り組んでいます。
農学部では多彩な分野への就職をバックアップしており、食品・製薬・化粧品メーカー・農業や水産関連企業から、金融・保険・情報通信業や公務員まで幅広く就職しています。就職ガイダンスの実施の他、個別に面談を行い、志望に応じた進路選択を全面的にバックアップしています。就職試験対策講座の1つに秘書技能検定講座があり、秘書の仕事を目指す方だけでなく、社会人としての基本的な資質である一般常識やマナー等を身につけることができる講座は女子学生にも人気の講座となっています。
【生物理工学部】
生物理工学部は、生物に学ぶ工学をモットーに、ライフサイエンス系学部を標榜しています。いまや化学や生物の分野に進む女性は多くなり、約4割が女子です。卒業後は、製薬、食品、医療の分野や機械、コンピューター関係の会社に就職します。理系で学んだ合理的な思考方法は、社会のあらゆる場面で応用できます。来たれ、チャレンジ精神溢れる女性のみなさん。
【工学部】
工学部の特長は、なんといっても高い就職内定率にあります。2014年度の就職内定率は98.7%という高い実績を残しました。内定企業への満足度も高く、約90%の学生が第一志望又は第二志望の企業へ内定しています。この高い就職内定先満足度を支える理由の一つに、工学部独自のきめの細かい就職指導があります。特に、女子学生限定の「女子学生就職ガイダンス」は好評で、企業選びのポイントや面接のマナー指導など、女子学生の就職活動に役立つ内容となっています。
日本では家族で買い物をする際、主婦の意見が尊重されるようです。そのため、「ものづくり」には、女性ならではの感性や視点が必要とされています。みなさんも、近畿大学工学部で「ものづくり」の素晴らしさを学び、社会に貢献し活躍できる女性エンジニアを目指してみませんか。
【産業理工学部】
どの学科も基礎から順序よくしっかり学べるカリキュラムになっており、何より学生と教員の距離が非常に近いため、きめ細かい指導を受けられるのが安心です。そのため文系出身で理系の分野にチャレンジしている学生もたくさんいますし、本当に自分の興味のある学問に安心して打ち込める環境が整っています。
本学では、実験や実習など、大変ですがやりがいのある講義がたくさんあります。2、3年次で自分の興味ある分野に打ち込むためにも、1年次の基礎・教養科目もおろそかにしないよう、広い視野を持ってバランスよく学ぶことが大切です。