第2節 G7、G20、APEC、OECDにおける各種合意等への対応

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第2節 G7、G20、APEC、OECDにおける各種合意等への対応

(G7)

○ 令和3(2021)年6月に英国・コーンウォールにて開催された首脳サミットにおいて首脳宣言が取りまとめられ、ジェンダー平等について、独立した項目として4つのパラグラフにわたって述べられた。具体的には、ジェンダー平等は、より良い社会を作っていくための中核であること、3つの優先事項(1女子教育、2女性のエンパワーメント、3女性と女児への暴力の根絶)からなることが明記され、また、ジェンダーについて様々な分野で横断的に言及された。

(G20)

○ 令和3(2021)年8月には、G20イタリア議長国下で、G20では初となる女性活躍担当大臣会合がイタリアのサンタ・マルゲリータ・リグレにてハイブリッド方式で開催され、日本から丸川珠代内閣府特命担当大臣(男女共同参画)がオンラインで開会セッションに登壇し、経済分野における意思決定層への女性参画拡大やその実現のための官民連携の重要性について発言した。同会合では「STEM、金融・デジタルリテラシー、環境と持続可能性」や「労働と経済的エンパワーメント、ワーク・ライフ・バランス」等について議論されたほか、アフガニスタンの女性に関する閣僚会合も開催され、内閣府男女共同参画局長が出席した。会議終了後には、議長声明が発出された。

(APEC)

○ APEC地域の枠組みにおいては、令和3(2021)年9月に女性と経済フォーラムにおいて「新型コロナウイルス感染症の影響を乗り越える女性の経済的エンパワーメント」をテーマに、APEC域内で取組が共有された。フォーラムの成果として「APEC女性と経済フォーラム2021声明」が採択され、ジェンダー平等と女性の経済分野での活躍を促進するための施策が取りまとめられた。我が国からは、丸川珠代内閣府特命担当大臣(男女共同参画)が参加し、我が国の女性デジタル人材の育成の取組や、人生のあらゆる場面におけるエンパワーメントの必要性、ジェンダー統計の重要性について発言した。

(OECD)

○ OECDにおいては、令和3(2021)年10月にOECD閣僚理事会(第二部)が開催され、「共通の価値」をテーマに議論が行われた。会合では、閣僚声明とともに、「OECD設立60周年ビジョン・ステートメント」が採択された。閣僚声明では、共通の価値としてジェンダー平等が明記され、ビジョン・ステートメントでは、全ての分析、研究及び政策提言においてジェンダー平等の視点を取り入れることが明記された。【内閣府(男女共同参画局)、外務省、経済産業省、関係府省】

○ 国際会議や多国間協議において合意文書にジェンダー平等と女性・女児のエンパワーメントに関する事項を盛り込むよう取り組んだ。【外務省、関係府省】