コラム4 ターニングポイントの年齢~「人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査」より

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コラム4

ターニングポイントの年齢~「人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査1」より


人生のターニングポイントにおける理想の年齢と、現実の年齢は男女でどのようになっているか、見てみる。

まず、結婚の理想の年齢を尋ねると、女性の平均は「自分(妻)26.1歳、配偶者(夫)28.3歳」、男性の平均は「自分(夫)28.0歳、配偶者(妻)26.2歳」であり、ほぼ一致している。また、実際に最初に結婚をした年齢を見ると、女性の平均は26.6歳、男性の平均は28.9歳となっており、理想と現実の差は0.5~1歳程度であった。

次に、第一子を持つ理想の年齢を見てみると、女性の平均は27.8歳、男性の平均は29.9歳と、男女ともに最初の結婚の理想の年齢に約2年加えた年齢を回答している。実際に第一子を持った年齢を見ると、女性の平均は28.0歳、男性の平均は30.7歳となり、平均的に見るとほぼ理想と一致している。

自分が「この年齢までは働きたい」と思う年齢については、女性の平均は53.8歳、男性の平均は62.0歳となっている。これに対して、女性は「配偶者(夫)には64.9歳まで」、男性は「配偶者(妻)には55.3歳まで」働いて欲しいと思っており、配偶者は、本人が「この年齢までは働きたい」と思う年齢よりも2年長い年齢まで働いて欲しいと思っていることが分かる。

令和2(2020)年時点の死亡年齢最頻値は、女性93歳、男性88歳であり、「この年齢までは働きたい」と思った年齢まで働いた後の人生が女性は約40年、男性は約26年残っている。人生100年時代において、残りの期間の過ごし方も重要になっている。

(図)ターニングポイントの年齢別ウインドウで開きます
(図)ターニングポイントの年齢

1「令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査」(令和3年度内閣府委託調査)。