「共同参画」2016年12月号

奈良県女性センター
奈良県健康福祉部こども・女性局

奈良県女性センターは、昭和61年4月に「婦人の文化の向上と社会参加を促進し、もって婦人の社会的地位の向上と福祉の増進を図る」という目的の下に開設し、今年で30周年を迎えました。10周年となる平成7年に「ならの女性生活史」編纂委員会により『花ひらく-ならの女性生活史-』が発行されました。15周年の平成13年には、奈良県男女共同参画推進条例が制定され、20周年の平成18年度から平成27年度までの10年間は「なら男女GENKIプラン」(奈良県男女共同参画計画(第2次))に基づき事業に取り組んできました。

当センターでは男女共同参画社会を推進するため、(1)講座、研修会の開催、(2)相談事業、(3)女性団体支援、(4)情報提供を4つの柱として事業を推進しています。

相談事業には、「女性相談」、「男性相談」、「働く女性支援相談」の3種類がありますが、「女性相談」、「男性相談」とも「心・身体」、「夫婦関係」に関する相談が多く、「働く女性支援相談」では、「求職活動」や「職場の人間関係」に関する相談が多くなっています。このことを踏まえ、個々の生き方や社会の問題を男女共同参画の視点で考える講座に加え、男性を対象とした男女共同参画を考える講座、再就職・起業を応援する講座やコミュニケーションやストレス緩和などの講座を開催しています。相談員に対しては「DV被害者支援を考える」講座等を実施しています。

また、登録女性団体はそれぞれ地域で活動されていますが、毎年、男女共同参画週間にあわせて開催される「なら男女共同参画週間イベント」では、実行委員会を結成し日頃の活動成果を発表しています。

平成28年3月に「奈良県女性の輝き・活躍促進計画」(第3次奈良県男女共同参画計画)が策定されました。当センターは計画を周知するためのフォーラムの開催やジャーナルの発行を行うほか、「男女がともに支える暮らしやすい奈良県」「多様性と活力に富んだ奈良県」を実現するため、さらに効果的な事業を展開してまいります。


女性センター外観