「共同参画」2016年12月号

News 1 < 国立女性教育会館(NWEC) > 企業を成長に導く女性活躍促進セミナー報告

10月18日(火)~19日(水)の2日間で、企業における女性の活躍促進の推進者、管理職、リーダーを対象に実施し、全国から100名を超える参加者がありました。

1日目は、都内の会場で「男女ともに活躍できるこれからの働き方」をテーマに、立命館大学の筒井淳也教授を講師に迎え、日本型雇用を含めた社会構造とその問題解決の方向性として政策介入が必要なことや、長時間労働の是正やエリア限定正社員枠の増加などが有効であることなどについて基調講演を行いました。

NWECからの情報提供に続き、パネルディスカッションでは、セブン-イレブン・ジャパン、リコー、カルビーの3社から、多様な働き方を受入れ、社員の能力を引き出している仕組みや風土づくりについて報告がありました。どの会社からも、トップのメッセージの重要性、女性活躍と男性の働き方改革の両輪の取組、新しいフレックス制度の導入や評価制度のあり方について指摘がなされ、継続したダイバーシティの推進こそが重要であると結ばれました。

2日目は、アクションラーニングについての講義と手法を用いたグループワークを実施し、参加者の抱える課題の共有と解決策を検討しました。

セミナーの様子

News 2 < 国立女性教育会館(NWEC) > アジア地域における男女共同参画推進官・リーダーセミナー実施報告

10月3日(月)~7日(金)に「若年女性のキャリア形成」をテーマとして実施。5ヵ国(韓国、カンボジア、スリランカ、フィリピン、ミャンマー)から、男女共同参画に携わる行政担当者やNGOのリーダー10名が参加しました。

研修生は、NWECにて女性教育情報センターや女性アーカイブセンターの見学、カントリーレポートの報告を行い、各国における最新の男女共同参画政策や若年女性を支援するにあたっての課題を共有しました。

他にも都内の各機関を訪問しました。内閣府男女共同参画局では日本政府の男女共同参画についての講義を受講し、男女共同参画センターやNPO法人では、若年女性を対象とした地域に根ざした女性支援の取組について学ぶとともにスタッフとの意見交換も行い、日本の取組について理解を深めました。また、東京都立農芸高等学校では、校内視察後の意見交換において、自国の中等教育をめぐる課題と比較しながら活発な意見が交わされました。

振り返りのセッションでは「日本の教育機関を訪問し、教育が若年女性のエンパワーメントに果たす重要性を改めて認識した」などの意見が出ました。

参加者集合写真