「共同参画」2016年12月号

男女共同参画推進連携会議全体会議の開催
内閣府男女共同参画局総務課

男女共同参画推進連携会議(以下「連携会議」)は、男女共同参画社会づくりに関し、広く各界各層に所属する議員が情報・意見交換を行いつつ、必要な連携を図り、男女共同参画に関する国民的な取組を推進するため、平成8年9月3日に発足しました。

現在、18人の有識者議員と、全国で活動を展開している様々な団体から推薦された98人の議員で構成されており、政府の施策や国際的な動き等をもとに男女共同参画社会の実現に向けた取組を積極的に推進しています。

このたび、第35回全体会議が平成28年10月13日(木)、中央合同庁舎8号館講堂(東京・千代田区)にて開催されましたので、議事内容について報告します。


全体会議の様子
約70名の連携会議議員が参加し、活発な意見交換が行われた。

■議長の選出

会議冒頭、昨年の全体会議以降に新たに就任された議員の紹介がありました。続いて、議員による議長の互選が行われ、室伏きみ子氏(国立大学法人お茶の水女子大学学長)が議長に就任されました。


新議長の室伏きみ子氏

■最近の男女共同参画に関する動きについて説明

武川恵子男女共同参画局長より、平成27年12月25日に閣議決定した第4次男女共同参画基本計画や、平成28年4月1日に完全施行された女性活躍推進法及びその施行状況等についての説明がありました。

■平成27~28年度活動報告

議長から平成27~28年度の連携会議の全体的な活動報告があり、さらに3つのチーム活動に関して、それぞれのチームメンバーである有識者議員より報告いただきました。

(1)「女性のエンパワーメント促進」チーム 活動報告

明石伸子議員(特定非営利活動法人日本マナー・プロトコール協会理事長)より、本年3月に行われた「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」行動宣言賛同者ミーティング及び第8回WEPs年次会合、中小企業における女性活躍推進施策の好事例等の共有を行ったことや、今後は、同行動宣言の地域における展開事例の共有等を行い、同行動宣言及びWEPsの理解促進や女性のエンパワーメント促進に向けた方策を検討していくことの報告がありました。

(2)「女性の起業支援」チーム 活動報告

横田響子議員(株式会社コラボラボ(女性社長.net企画運営)代表取締役)より、女性起業家支援団体や女性起業家をチーム会合に招き、女性起業家を取り巻く課題について情報共有を行ったことや、今後は、内閣府ホームページに掲載している各都道府県の女性の起業支援施策の更新等を行い、女性起業家の好事例や起業家支援情報を整理・発信するとともに、女性起業家に必要な支援や、関係団体との連携等について検討していくことの報告がありました。

(3)「次世代への働きかけ」チーム 活動報告

大崎麻子議員(株式会社ソフィア研究所シニアコンサルタント)より、次世代への働きかけに関する現状と課題の共有、教員等を招いて学校における取組事例の共有、自治体における取組の調査の検討を行ったことや、今後は、民間団体等における事例の共有等を行い、若年層への働きかけに関する情報を整理し、発信することを検討していくことの報告がありました。

■「国・地方連携会議ネットワークを活用した男女共同参画推進事業」報告

平成27年度に全国で実施した8団体との共催イベントの概要が報告されました。あわせて平成28年度も、以下の通り、6つのシンポジウム等を行うことが報告されました。

詳細はこちら↓

http://www.gender.go.jp/public/event/2016/renkeievent.html


平成28年度 国・地方連携会議ネットワークを活用した男女共同参画推進事業(6件)


■今後の連携会議の活動方針

昨年10月に行われた全体会議において決定した平成27~29年度の連携会議の活動方針について、議長より、活動をさらに活性化するための改訂案が示され、チーム活動において、議員の所属団体の取組について積極的に情報発信する場を設けること等を新たに盛り込んだ活動方針が了承されました。

■グループディスカッション

「男女共同参画社会の実現に向けた課題と、課題解決のために連携会議議員として取り組んでいきたいこと」をテーマに、小グループに分かれてグループディスカッションを行いました。出席者からは「男女共同参画を社会に浸透させるためには、各団体で啓発活動を進めるべきである。本日の機会を活かし、今後とも各団体との交流を進め、男女共同参画社会づくりに貢献したい」などの積極的な意見が出されました。

■加藤大臣挨拶

会議の最後に、加藤女性活躍担当大臣から、「安倍内閣が掲げる一億総活躍社会を実現していく上で、女性活躍は大変大きな柱である。昨年12月には第4次男女共同参画基本計画を閣議決定し、本年5月には『女性活躍加速のための重点方針』を策定した。また、女性活躍推進のためのメイン・エンジンともいうべき女性活躍推進法が本年4月に完全施行され、同法に基づく認定等を受けた企業等を国の調達において加点評価するなど、政府全体で取組を進めている。連携会議は分野・職域の垣根を越え、社会の各界各層の皆様が集まっていただいているところが大きな特徴であり、強みである。皆様には、本日の会議の成果も反映し、それぞれの分野において、社会全体の機運を一層高めるべく、様々にお取り組みいただくことを期待している」とのメッセージがありました。


加藤大臣挨拶