「共同参画」2016年11月号

「共同参画」2016年11月号

男女共同参画センターだより

くまもと県民交流館男女共同参画センター
熊本県環境生活部

熊本県は平成14年4月に「くまもと県民交流館パレア」を開館し、その中に男女共同参画社会づくりに関する活動の推進拠点施設として「男女共同参画センター」を設置しました。

当館では、県民の方に対する啓発事業として、「男女共同参画inパレア」と称した様々な取組みを行っています。男女共同参画週間に合わせ、パネル展や推薦図書の展示・啓発ビデオ上映会を行うとともに、講演会や男女共同参画を推進する団体が企画するワークショップを実施し、コミュニケーション力を上げる秘訣や仕事と家庭の両立術、DV対策シンポジウム等、幅広く理解を促しています。特に今年度は4月の熊本地震を受け、女性の視点で防災や避難生活を考えるパネル展や、傷ついた心のケアなどのワークショップを多く展開しています。

DV対策としては、「女性に対する暴力をなくす運動」に呼応し、DV防止や被害者支援の啓発活動の一環として、講演会や法律講座等を実施し、DV被害等で苦しむ女性達の現状や支援の必要性について理解を促したり、当事者の抱える課題解決の一助となるようにしています。

また、男女共同参画社会の実現には、行政だけではなく県民との協働が欠かせないことから、地域において男女共同参画社会の形成を推進する人材育成を目的に昭和58年から「男女共同参画社会づくり地域リーダー育成事業」を実施しています。900名近くの修了生の多くが県内各地で様々な活動に取り組んでいます。

この他、女性総合相談事業として女性の様々な悩みに対し電話や面接で相談を受け、月1回は女性弁護士による無料法律相談の機会も設けています。熊本地震の被災地を訪問する事業も行い、被害が大きい市町村を訪問して個別相談やおしゃべり会を開催しています。

当館は“性別に関わらず誰もが住みやすい熊本”を目指し、今後も様々な事業を行ってまいります。


パレア外観