「共同参画」2016年11月号

「共同参画」2016年11月号

行政施策トピックス1

夫婦が本音で話せる魔法のシート ○○家作戦会議
内閣府男女共同参画局総務課

内閣府では、働き方や家庭での過ごし方など暮らし方への注目が高まる中、家族の役割シェアについて具体的にイメージしながら実践していただくための『夫婦が本音で話せる魔法のシート ○○家作戦会議』を開発しました。

このシートは、男性も女性も思い描いていた生活を送り、家族全員が充実した将来を迎える為に、家庭内における役割をご夫婦で具体的にイメージしながら実践していただくことを目的にしています。夫婦各々、家族全体の将来像をふまえて、日々の家事や育児の項目を洗い出し、どのようにシェアし、お互いに支え合うのがよいのかを確認し合うためのコミュニケーションツールです。

シートはA4判4ページで構成されています。簡単に紹介します。

PART.1 素直な気持ちを伝えてみよう

始めに、自分がどんな暮らしをしているのか、日々どんなことを思っているのか、を文章で表します。空欄を埋めてパートナーと見せ合い、お互いが意外だったところ、知らなかったところ等の感想を伝えることで、素直な気持ちを共有します。(図1)

図1

PART.2 2人の今を再確認!

今の自分の暮らしを振り返りながら、「本当はこういう暮らしがしたい」という理想の暮らしについて考えます。

棒グラフに現在の時間の使い方と、理想の時間の使い方を記入していきます。

ここでいう理想とは、あまり遠い未来ではなく、近い未来に実現したいという視点です。(図2)

図2

PART.3 「家のこと」のシェアの仕方を考えよう

理想の暮らしを実現するために、日々の暮らしをどのように営むか、特に家事は2人の協力が不可欠です。ここでは具体的な協力体制を考えます。

まず、家族にとって重要だと思う家事を最大10個まで書き出します。それぞれの家事の分担度合を目盛りグラフを使って確認します。そして、書き出された家事について、負担に感じているもの、パートナーに助けてほしいものにチェックをつけます。それから2人で話し合い、負担が重いものについて、例えば第三者の助けを借りること、有料サービスを利用することを検討するほか、思い切ってその家事をやめてしまう、ということも選択肢としました。(図3)

図3

PART.4 3年後の自分たちを想像してみよう

最後にまとめとして、3年後の未来について思い描きます。「仕事」、「家」、「活動」のカテゴリーごとに理想の未来をカードの中から選びます。自分に合ったカードがない場合は、白紙のカードに自分で記入します。選び終わったら、未来と自分と家族のことを2人で話し合ってみましょう。(図4)

図4

『夫婦が本音で話せる魔法のシート ○○家作戦会議』は男女共同参画局ホームページ上に公表しています。

記入例のガイドも用意しました。ぜひ御活用ください。

http://www.gender.go.jp/public/sakusenkaigi/index.html