「共同参画」2016年6月号

「共同参画」2016年6月号

行政施策トピックス1

平成28年度における第4次男女共同参画基本計画関係予算について
内閣府男女共同参画局調査課

1.男女共同参画関係予算

男女共同参画基本計画関係予算は、男女共同参画基本計画に基づき実施する各府省の施策に関する予算を取りまとめたものであり、平成28年度関係予算は第4次男女共同参画基本計画下初の予算となるものです。

2.平成28年度関係予算の総額

平成28年度における第4次男女共同参画基本計画関係予算は、7兆8,051億円であり、平成27年度当初予算から、3,101億円(4.1%)の増額となっています。

これは、介護給付費国庫負担金等や子どものための教育・保育給付の増額、企業主導型保育事業整備費の新規計上等が主な要因となっています。

分野ごとの内訳でみると、第9分野「男女共同参画の視点に立った各種制度等の整備」が総額の66.4%、第8分野「貧困、高齢、障害等により困難を抱えた女性等が安心して暮らせる環境の整備」が総額の29.0%を占めています。

3.平成28年度予算の主な新規の項目

●企業主導型保育事業整備費(助成金)(488億円・新規・内閣府)

●企業主導型保育事業運営費(助成金)(309億円・新規・内閣府)

設置・運営に市区町村の関与を必要とせず、複数企業による共同利用を可能とするなど柔軟な実施を可能とした事業所内保育の設置を促進し、企業主導型の多様な保育サービスの拡大を支援。企業主導型保育事業による保育の受け皿拡大は、約5万人分を上限

●出生時両立支援助成金(12億円・新規・厚生労働省)

男性労働者が育児休業を取得しやすい職場風土作りのための取組を行い、男性労働者に一定の育児休業を取得させた事業主に助成

●介護支援取組助成金(6億円・新規・厚生労働省)

労働者の仕事と介護の両立に関する取組を行った事業主に助成

4.内閣府男女共同参画局の予算

内閣府男女共同参画局の平成28年度予算(復興特別会計計上分を含む。)は、5億3千万円です。

主な新規の予算には、

・男性の家事・育児等参加応援事業経費(1千3百万円・新規)

男性が主体的に家事・育児等に関わる社会の実現のため、シンポジウムの開催をはじめ、様々な効果的な広報啓発手段を用いて国民の気運を醸成

・女性関係国際交流等経費(7千7百万円・一部新規)

アジア諸国等と我が国との交流の中での女性の活躍に焦点をあてた調査及びシンポジウム・国際交流会議の実施。諸外国の先進的女性育成プログラム等の調査、女性リーダーの育成に関するセミナー等の地方開催等

・女性に対する暴力の防止に関する調査研究等経費(1億1百万円・一部新規)

性犯罪被害者等が被害を訴えることを躊躇せずに安心して必要な相談・支援を受けられる環境整備のため、地方公共団体の行政職員及び相談機関の職員等を対象とする研修の開催、地方公共団体におけるストーカー被害者支援の充実を図るため、被害者等に対する相談対応等に関する支援マニュアルの作成等

・女性活躍推進法施行等関連経費(8百万円・新規)

女性活躍推進法に基づき、国及び地方公共団体の機関が策定する特定事業主行動計画における数値目標や当該行動計画に基づく取組の実施状況等についての情報提供

・理工系分野における女性活躍推進経費(1千8百万円・新規)

理工系分野における女性の活躍を推進するため、同分野で女性が活躍している諸外国での調査・研究、女子生徒等に対するシンポジウムの開催等

平成28年度 男女共同参画基本計画関係予算額(総括表)
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