NEWSLETTER(第3号)

3 APECにおけるジェンダー主流化への取組

NEWSLETTER第2号に引き続き、APECにおいて進められているジェンダーの主流化のための取組について、2月中旬にブルネイで開催されたSOMアドホック・アドバイザリー・グループ会合を中心に、その概要をご紹介します。

* * * * * *

1998年10月にフィリピンのマニラにおいて開催された女性問題担当大臣会合の勧告を受けて、1999年に「APECにおける女性の統合のためのフレームワーク(以下フレームワーク)」が策定され、9月に開催されたAPEC閣僚会議及び非公式首脳会議において閣僚及び首脳の支持を得ました。「フレームワーク」は、APECのあらゆる活動に女性及びジェンダーの視点を組み入れていくことを目的とし、「ジェンダー分析」、「性別データの収集と利用」、「APECにおける女性の参画」、「実行の確保」を内容としています(「フレームワーク」の内容等については、このホームページの“APEC女性問題担当大臣会合等”をご参照下さい)。また、「フレームワーク」の実行を促進するための、2年間を期限とする、SOMアドホックアドバイザリー・グループ(AGGI)が設立されました。

AGGIの第1回会合が、2000年2月16日~17日ブルネイにて開催されました。会合においては、2000年の活動計画における4つの重要活動項目(①APECプロジェクト提案にあたってのジェンダーの視点の追加、②「フレームワーク」の印刷・配布、③女性の統合に関する良い経験の編纂、④APECの各フォーラの「フレームワーク」への理解を深め、ジェンダーへの意識を喚起するためのジェンダー情報セッション)についての検討がなされました。各フォーラのフレームワークの実行状況については、毎年モニタリングが求められていますが、これについては、AGGIが各フォーラから情報収集し、分析を加えた報告書を作成し、9月のSOMに提出して承認を求めることになりました。

なお、本年のAPECの議長国のブルネイより、女性指導者ネットワーク(WLN)会合を6月17~20日に開催するとの紹介がなされました。テーマは「SMEs as Global Traders」であり、新規ビジネスベンチャーを興す際のネットワークやビジネス相手からの利益を得る機会を提供するもので、ビジネス界・学界・政府・NGOの女性指導者300名の参加を見込んでいる旨の説明がなされました。

※ 次回ニューズレターのお知らせ

次回ニューズレターは、2000年6月末頃発行予定。女性2000年会議の報告等について掲載します。

内閣府男女共同参画局 Gender Equality Bureau Cabinet Office〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1
電話番号 03-5253-2111(大代表)
法人番号:2000012010019