NEWSLETTER(第3号)

2 国際女性デー(3月8日)

国際女性デー(3月8日)を記念して、2000年3月8日、国連の安全保障理事会(以下安保理)において、チョードリー議長(バングラデシュ)がステートメントを行いました。また、同日午後、同議長は女性2000年会議準備委員会を訪れ、史上初めて安保理において女性問題が取り上げられたことを紹介しました。

安保理の議長が女性問題に対するステートメントを行うことは初めてのことであり、また同議長が女性2000年準備委員会に出席することは極めて異例です。同議長は拍手で迎えられ、平和構築における女性の役割は不可欠であり、世界の平和と安全に責任を持つ安保理としては、女性問題を取り上げてしかるべきであると述べ、準備委員会議長から謝意が表明されました。安保理におけるチョードリー議長のステートメントの要点は以下の通りです。

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平和は男女の平等に緊密に関係しており、平和と安全の維持と促進のためには、権力構造や紛争予防及び解決への女性の参画が不可欠である。女性・女児は紛争の被害者であり、世界の難民の大部分を占める。女性が平和維持や平和構築で重要な役割を果たし得る。そのために女性の政治的・経済的エンパワーメントが必要である。紛争下、地域社会の崩壊過程における社会秩序の維持や平和教育における女性の役割は不可欠である。紛争時のジェンダー特有の人権侵害をやめ、平和の文化を促進するよう呼びかける。性的暴力の不処罰を終らせるための国際刑事裁判所の果たし得る役割に留意する。難民・避難民の女性に対する保護・支援・教育を強化すべきである。紛争に対応するあらゆる施策にジェンダー視点を主流化するためには、目に見える政策を実施することが重要なのである。

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