ジェンダーの主流化:アジア太平洋地域の良い事例

APECに参加しているエコノミーは、科学技術の分野で女性の技能と能力から十分な利益を得ていない。性別データが不足しているため、女性の実際の貢献とその可能性は不明確になっているが、既存のデータは、科学技術の分野における女性の参画の割合が不均衡なほど低いこと、職業の進路に明白なジェンダーによる差があることを示している。多くのエコノミーで公的教育を受ける若者の数において、女性は男性よりも少なく、教育を受けた中でも、科学技術の研修を受ける数はさらに少ない。女性の科学技術への進出は、教育、職場、研究において妨げられている。APECの産業科学技術作業部会(ISTWG)は、女子が科学技術の仕事を選ぶことを阻止するような両親や教師の態度とともに、子供のコンピュータゲー ムや学校のカリキュラムにおいて繰り返される男性偏重に注意を向けている。職場では女性の資格や女性にふさわしい仕事についての固定観念がある。研究の場において昇進や補助金の意味から女性は科学者として目立つ存在ではない。科学技術において組織的支援や女性ネットワークが相対的に欠如していることも、女性の科学技術職への参入(あるいは 休職後の再参入)を妨げている。(Katepa-Kalala 1998)

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