先輩からのメッセージ

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先輩に質問!
嶝野英子プロフィール写真
  • 研究分野は家畜飼料学で、家畜の飼料(エサ)となる牧草や飼料作物(トウモロコシや大豆など)の栄養価に関する研究をしています。現在は、これまで輸入に頼ってきた濃厚飼料などのエネルギー飼料やタンパク質飼料を自給するための技術開発を行っています。
  • 所属学会:日本草地学会、日本畜産学会、応用動物行動学会

農学系分野を選択した時期・理由

小さい頃から馬が大好きで、将来は獣医になろうと考えていました。しかし私が大学受験をした頃は「女性の獣医は小動物」といった雰囲気があり、大動物を扱いたかった私は獣医学部ではなく、畜産学科のある農学部を受験しました。大学入学と同時に馬術部に入部し、そこで自分たちが管理している馬の肉付きが飼料の量・種類や、やり方ひとつでみるみる変わるのを目の当たりにしました。このことは人間で考えても普通のことですが、そのときの私にはとても衝撃的で、「エサっておもしろい!」と感じ、学部の3年生で念願の飼料の研究室に所属することができ、学部・修士時代は飼料中の様々な成分が家畜生理機能に及ぼす影響について研究しました。研究者を目指そうと思ったきっかけは、同じ大学の博士課程にいた従兄弟の存在です。実際の研究場面や論文執筆をしている姿を見たり、研究に関する話を聞いたりする中で、自分もこれまでに未知だったものを解明して、社会の役に立ちたいと思うようになりました。

現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ

私達の研究グループでは、ほとんどを輸入に頼っている家畜のタンパク質飼料を国内で生産し、飼料自給率を向上させることを目標に、大豆に注目して、豆だけでなく、葉も茎もひっくるめてサイレージ(乳酸発酵させた保存飼料)に調製するための大豆の栽培技術や、そこから調製された大豆サイレージの家畜への給与技術を開発しています。その中で私は大豆サイレージ中にある栄養阻害因子(栄養素の吸収を阻害する成分)の評価と家畜への影響を研究しており、安全な大豆サイレージの給与システムの確立を目指しています。これら技術の開発は応用研究と一般的に呼ばれているものです。私が所属している国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構は基礎研究から応用研究まで幅広い研究活動を行っている機関ですが、その中でも東北農業研究センターをはじめとする各地域にある農業研究センターは、特にその地域の農業に役立つ技術を開発するための応用研究に力を入れています。真理の探究を行う基礎研究は、もちろん科学の発展のために重要ですが、その成果を応用して社会に役立つ技術にする応用研究もとても大切です。自分の研究成果が農業の生産現場に普及できる技術にまとめ上がったときに感じる達成感と充実感がこの仕事の魅力だと思います。

女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ

最近の就職活動では男女関係なく、コミュニケーション能力が重要と盛んに言われています。私がやっている農業研究も、とにかく人脈・協力・協調が大事だと思います。共同研究者はもちろんのこと圃場作業や分析補助をしてくれる方達に支えられて、初めて大きな成果を出すことができます。皆さんには自分のやりたいこと、好きなことを見つけるのと同時に、人脈作りのノウハウや人と協力・協調する能力も身につけていってほしいと思います。そして、少しでも研究というようなものに興味を持てたなら、是非、大学のオープンキャンパスや研究機関の公開イベント等に足を運んで、研究者の生の声を聞いてみてください。きっと将来の展望が見えてくると思います。

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