Challenge Campaign 〜女子高校生・女子学生の理工系分野への選択〜 内閣府男女共同参画局
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山口紀子
独立行政法人農業環境技術研究所 主任研究員
研究分野は土壌化学・環境化学、所属学会:日本土壌肥料学会、日本粘土学会、日本化学会、アメリカ土壌科学会など。
第22回日本土壌肥料学会奨励賞受賞。
 
農学系分野を選択した時期・理由は‥‥
高校生の頃、社会問題として大きく取り上げられるようになってきた環境問題に関心を持ち始めました。今では環境問題を学べる学部・学科はたくさんありますが、私が大学を選んだ頃は、環境という言葉の入った学科を持つ大学は2つしかありませんでした。私はそのうちのひとつ「農学部 環境保護学科」を選択して、受験をしました。大学を受験したときには、農学部で環境問題を研究する意義がよくわかりませんでした。農業環境研究を仕事にするようになった今、食料生産が環境に影響を受けるだけでなく、農業活動が環境にプラスにもマイナスにもはたらきかけること、農業の環境に対するはたらきかけを活かし、コントロールすることが、環境問題の解決にとても重要であることを実感しています。農学を足場として環境研究をする道を選んでよかったと思っています。
現在の仕事の魅力やおもしろさは‥‥
私たちの研究グループでは、カドミウムやヒ素、放射性物質のような有害化学物質が土壌から農作物に吸収されるのを防ぐために、
・土壌から有害化学物質を取り除く
・吸収されにくい条件を探す
・有害化学物質を吸収しにくい作物をさがす
などの対策技術を作る研究をしています。私は特に、土壌中の有害化学物質がどのような化学形態で存在しているかについて研究していま す。これは、私たちが提案する技術がなぜ有効なのか、という疑問への答えとなるものであると同時に、土壌化学という研究分野の中では新しい発見にもなるものです。地道な作業と試行錯誤、その過程も楽しいですが、何よりも新しい発見を目にする瞬間がたくさんあることが、この仕事の魅力だと思っています。
私からのメッセージ‥‥
どんな仕事にも言えることですが、研究という仕事も、決して楽しいだけの仕事ではありません。頑張っているのになかなかうまくいかないこともあります。うまくいかないときを、いかに乗り越えて行くかが、研究という仕事に魅力を感じるようになる秘訣だと思います。苦労したときは苦労しただけの達成感や充実感が味わえるものです。自分に自信を持つことがうまくいかないときを乗り越える支えになります。そしてその自信は、小さな成功を繰り返すことで身についていくものだと思います。チャレンジなしに成功は生まれません。今は、女性だからといって、チャレンジの機会が制限されるような社会ではありません。皆さんもぜひ、今からいろいろなことにチャレンジして、自分を磨いてください。
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