理工チャレンジ 女子中高生・女子学生の理工系分野への選択

先輩からのメッセージ

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先輩に質問!
中越地震被災地調査写真
中越地震被災地調査
  • 安武 敦子 さん
  • 長崎大学大学院 工学研究科
  • 准教授
  • 所属学会:日本建築学会、国際女性建築家会議

自己紹介

専門分野は建築計画といい、建物を立てる前に何を配慮すればいいのか探求する学問です。

私のアプローチは、伝統的な風土をはじめ、建物の伝統的な構法や人の生活習慣、土地に根付く組織等まできちんと読み取ること。

そうした情報は、文献より、むしろ建物そのものや、土地の人の話に価値あるものが秘められています。

建物を測って図面にしたり、人の言葉に耳を傾け、記憶を引き出したり。そんな作業もこの研究の魅力のひとつです。

研究対象は、人が暮らす舞台である住宅から、その集団である住環境、さらには都市まで。具体的には景観や生活環境のコントロール手法、住環境マネジメント、建築デザインの検証、建物の保存等を研究しています。

工学系分野を選択した時期・理由

高校に入った時には物理や数学が得意だったので理系を希望していました。
進路については進学校でしたが、ものづくり、それも絵を描いたり、チマチマしたものを作ることを職業にしたかったので本気で窯業大学校へ行って絵付けの仕事や、留学して手芸の道へ行くことを考えていました。大学方面で選ぶなら建築くらいかなという程度で受験し、はまってしまいました。

現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ

大学の研究職は自分の知的好奇心を学術的に消化しながら、社会に役立つことができます。また教育を通して、学生の成長を見るのも楽しみです。

女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ

現在、建築分野の女子の比率は約25%、4人に1人です。世界で活躍している日本の女性建築家もいます。
私が就職活動をしていたころは、男子のみ募集という企業も少なくありませんでした。入社しても現場に女子トイレがないとか、現場すら行かせてもらえないとか、「男性職員を出せ」と一人前に見てもらえないといった話をよく聞きました。最近は大手企業を中心に、男性と同様に就職し、仕事が任せられ、産休や育休なども整備されているのでそれらを活用して出産・育児を行い、キャリアを積んで管理職になる女性が増えています。

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