理工チャレンジ 女子中高生・女子学生の理工系分野への選択

先輩からのメッセージ

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先輩に質問!
遠藤幸恵仮イメージ

大学では文学部地理学科を専攻。
2006年から現在のエレクトロニクス企業の設計・検証エンジニアを支援するソフトウェアを販売、保守、サービスを行う外資系企業でアプリケーションエンジニアとして従事。

理工系分野を選択した時期・理由

元々広告・出版・マスコミ系に興味があり、大学は文学部で受験して入学し、就職活動をするまでは、広告・出版・マスコミ系の会社への就職を希望していました。
その際、当時のクラスメイトから工学系の就職を検討していると相談され、動機や仕事内容を聞いているうちに私自身も興味が湧き、自分でも工学系の会社を探し、工学系の会社にも応募しました。結果、その会社を選択しました。

ソフトウェアの知識もハードウェアの知識も全くない状態から入社しましたので、その分野の習得のために勉学に励む日々でプライベートの時間がない状態でした。
ですが、研修も充実していましたし、何より新しい知識がどんどん増えていく喜びは学生時代にはなかった感覚でした。

現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ

上記の会社では、ASIC (Application Specific Integrated Circuit: 特定用途向け集積回路) やFPGA (Field-Programmable Gate Array: 製造後に構成を設定できる集積回路) の論理回路設計と検証の業務に携わりました。
自分で設計した回路で動作するチップが世に出回って役に立つのを感じ、達成感を味わえました。

そして2番目の会社に転職した際に、現在のEDA (Electronic Design Automation: 電子設計自動化ソフトウェア) という業界と業務内容を知りました。エレクトロニクス企業の設計・検証エンジニアを支援するソフトウェアを販売、更にエンジニアとしての知識を生かせる業務もあります。それがアプリケーションエンジニアと呼ばれる技術サポートエンジニアです。今までの経験をフルに活かせるやりがいのある仕事です。
その上、営業的な要素もありつつ、エンジニアの経験を積みながら、更にグローバルで活躍することができます。

現在の職種・職場で働いてから10年以上経ちますが、エレクトロニクス業界の発展とともにEDA業界も追従すべく新しい技術がどんどん生まれています。そうすると技術サポートエンジニアもその新しい技術を習得する必要があり、我々エンジニアも勉強と新しい発見の日々です。

女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ

日本では、大学で文系の学科に進むと、その後、理系の学科で学ぶ事は難しいのが現状です。しかし仕事をする上では、その両方の考え方が役に立つ場合が多いと感じています。

私は文系の学科を卒業し理系の会社に就職をして、現在はどちらも活かせる業務に辿り着きました。
私は、必ずしも大学までに進路を確定する必要はないと思っています。自分次第で、どんな未来も描けると思います。そのベースはやはり勉学にあると思います。

分野問わずに学生時代に多くを学び、多くの友人を作り、人生の糧を作る場所が大学だと思っています。
また、理系・文系を問わず学びたいと思った時に学ぶことができる開かれた教育制度とそれを受け入れられる社会の実現を願っています。

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