理工チャレンジ 女子中高生・女子学生の理工系分野への選択

先輩からのメッセージ

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遠藤路子仮イメージ
  • 遠藤 路子 さん
  • 地方独立行政法人 鳥取県産業技術センター
  • 食品開発研究所 応用生物科 研究員
  • 研究分野・発酵食品、食品化学
  • 主な論文・全国新酒鑑評会出品酒におけるカビ臭汚染(TCA, TBA)の状況、カビ臭の生成に関与する麹菌のメチル基転移酵素遺伝子の探索

家政系分野を選択した時期・理由

理工系分野を選んだのは、幼いからものをつくることが好きだったことと、自然におこる現象(虹など)に興味を持っていたからです。中学3年の時に高専を知り、「面白そうな学校だな」と思い、高専に進学しました。本格的に理工系分野の魅力を感じたのは高専在学中です。微生物、生化学などを学び、食品工場の見学などをすることで、食品に関する職業に就きたいと思うようになり、食品について学べる大学にも進学をしました。

現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ

私は大学を卒業後、清酒の製造や研究をしていました。清酒の製造は冬の寒い時期に行います。苦労して仕込んだお酒が出来上がった時はとてもうれしいです。また、お酒と食品の相性についての研究にも携わりました。飲み物と食品の相性がよければ「おいしい」と感じ、相性が悪ければ「まずい」と感じます。この理由を解明するための研究を行いました。「おいしさ」についてとても興味があったので、自分が知りたいと思っていた研究に携われたことはとてもラッキーです!「おいしさ」について新しい発見をすることで、食品加工方法を開発したり、新しい食品を作ることができるので、「おいしさ」の研究をする事にとても魅力を感じています。

女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ

理系女子の就職先ってちゃんとあるの?男性が多いのでは?と不安に感じる女子学生の方がいるかと思います。最近は女性の研究者も目立ち、女性ならではの視点から商品開発されたものが増えています。活躍している分野は食品、化粧品、医薬品、電子機器関連など幅広いです。また、理系の仕事に就きたいけれど、具体的に何がしたいか分からない、という方もいると思います。私は、自分が何をしたいかを見つけるまで、いろいろな分野に興味を持ちました。すると自然と自分に必要な知識や経験が身につき、自分の専門が見えてきました。それが、清酒をはじめとする、発酵食品に関することでした。この専門性を持って、多くの人に役立つ研究ができたらいいなと思っています。 皆さんもいろいろなことに興味をもって勉強してください。

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