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第1部 男女共同参画社会の形成の状況

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第2節 女性の労働力率(M字カーブ)の形状の背景

女性の労働力率(15歳以上人口に占める労働力人口(就業者+完全失業者)の割合)は,結婚・出産期に当たる年代に一旦低下し,育児が落ち着いた時期に再び上昇するという,いわゆるM字カーブを描くことが知られており,近年,M字の谷の部分が浅くなってきている(第1部第2章 第1- 2- 1図参照)。ここでは,女性の年齢階級別労働力率を様々な角度から検討し,M字の形状を描く背景及び形状の変化に関する要因を考える。

1 世代及び配偶関係による特徴

(1) 世代別特徴

女性の世代ごとの労働力率を見ると,若い世代ほど,M字カーブの2つの山が高くなると同時に谷が浅くなり,かつ,谷が右方向にずれている(第1-特-10図)。

第1-特-10図 女性の年齢階級別労働力率の世代による特徴 別ウインドウで開きます
第1-特-10図 女性の年齢階級別労働力率の世代による特徴

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コラム3 世代別分析のねらいと結果の見方

(2) 配偶関係別の特徴

労働力率を配偶関係別に詳しく見ると,男女とも,40~50歳代後半において離別・死別の割合が高い(第1-特-11図)。年齢階級別配偶関係別就業者を,同年齢階級別配偶関係別の総人口で除して労働力率を求めると,有配偶の女性は年齢が高くなるにつれて労働力率が上昇し,未婚女性は20歳代後半をピークにその後低下する。配偶者と離別・死別した女性は,年齢にかかわらず就業率が高い(第1-特-12図)。

第1-特-11図 年齢階級別労働力率の配偶関係別内訳(男女別,平成24年) 別ウインドウで開きます
第1-特-11図 年齢階級別労働力率の配偶関係別内訳(男女別,平成24年)

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第1-特-12図 女性の年齢階級別配偶関係別労働力率(平成24年) 別ウインドウで開きます
第1-特-12図 女性の年齢階級別配偶関係別労働力率(平成24年)

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世代別に更に詳しく見ると,有配偶の女性は,若い世代ほど25~29歳での労働力率が高い。また,昭和43年生まれ以降の世代ではこれまでのところ谷は見られず,若い世代ほど労働力率が全般に高いと言える。

また,無配偶の女性の場合,25~29歳にかけて労働力率が上がり,その後50歳代前半にかけて横ばい又は微減となる傾向が全世代共通で見られ,やはり若い世代ほど労働力率が高くなっている(第1-特-13図)。

第1-特-13図 女性の年齢階級別労働力率の世代による特徴(配偶者有無別) 別ウインドウで開きます
第1-特-13図 女性の年齢階級別労働力率の世代による特徴(配偶者有無別)

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女性全体のM字カーブが解消傾向に向かっている要因としては,もともと労働力率が高い無配偶の割合が上昇していることに加えて(第1-特-20図参照),配偶者の有無を問わず,若い世代ほど全般に労働力率が上昇していることが考えられる。

2 就業形態及び教育による特徴

(1) 就業形態別の特徴

女性の就業形態を見ると,男性に比べて若年層でも非正規雇用が多いことに加え,多くの女性が結婚・出産期にさしかかる25歳以降で,正規雇用が減少して非正規雇用が増加する傾向が見られる(第1-特-14図)。正規雇用として働き始めた女性も,結婚,出産等とライフイベントを重ねるにつれて,徐々に,非正規雇用,あるいは一時的な離職といった選択を行っていると考えられる。

第1-特-14図 年齢階級別労働力率の就業形態別内訳(男女別,平成24年) 別ウインドウで開きます
第1-特-14図 年齢階級別労働力率の就業形態別内訳(男女別,平成24年)

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なお,男性には,このようなライフステージと連動した就業形態の変化は見られない。


(2) 教育別の特徴

女性の雇用形態別内訳を教育別に見ると,小学・中学・高校卒の女性に比べて,短大・高専卒及び大学・大学院卒の女性の方が,左側の山と谷の差が大きい。どの場合でも左側の山の方が高いが,短大・高専卒及び大学・大学院卒の女性は,小学・中学・高校卒の女性に比べて左側の山と右側の山の差が大きい。また,到達した教育段階が高いほど,全年齢階級において非正規雇用の割合が低く,M字の右側の山における非正規雇用割合の上昇幅も小さい(第1-特-15図)。

第1-特-15図 女性の教育別年齢階級別労働力率の就業形態別内訳(平成24年) 別ウインドウで開きます
第1-特-15図 女性の教育別年齢階級別労働力率の就業形態別内訳(平成24年)

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これらのことから,小学・中学・高校卒の女性は,結婚・出産期に一旦離職した場合も,非正規雇用で再就職する傾向があるのに対して,短大・高専卒及び大学・大学院卒の女性は,新卒時に正規雇用で就職する割合が高いが,結婚・出産期に一旦離職した後に再就職する人の割合は相対的に少ないと言える。


(3) 雇用形態の世代別特徴

雇用形態別内訳を世代別に見ると,正規雇用については,各年齢階級において世代間で大きな差は見られず,おおむね,結婚・出産に当たる年齢階級で離職した後,正規の職員・従業員としてはほとんど再就職しないという傾向がうかがわれる。

一方,非正規雇用を見ると,M字カーブの谷及び右側の山を含む各年齢階級において, 1つ前の世代よりも労働力率が高くなっている。近年の全般的な労働力率の上昇及びM字カーブの解消傾向には,非正規雇用者数の増加が影響していると考えられる(第1-特-16図)。

第1-特-16図 女性の年齢階級別労働力率の世代による特徴(雇用形態別) 別ウインドウで開きます
第1-特-16図 女性の年齢階級別労働力率の世代による特徴(雇用形態別)

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3 非労働力人口における就業希望者

(1) 就業希望者の全般的な特徴

近年,M字カーブの底に当たる年齢階級を始めとして,全般的に女性の就業率が上昇してきているが,総務省「労働力調査(詳細集計)」(平成24年)によれば,非労働力人口の女性のうち303万人がなお就労を希望している。そのうちの半分以上に当たる161万人は25~44歳の年齢階級に属しており,25~44歳の女性の人口に対する割合は9.6%に及んでいる。


(2) 就業希望者の内訳

就業希望者の内訳を見ると,教育別では小学・中学・高校卒が47.3%,希望する就業形態では非正規雇用が71.9%を占めている(第1-特-17a,b図)。

年齢階級別に見ると,女性の就業希望者303万人のうち35~44歳の年齢階級が30.0%,25~34歳が23.1%を占めている。希望する就業形態を年齢階級別に見ると,特にこれらの年齢階級において,非正規雇用を希望する割合が高い(第1-特-17c図)。

第1-特-17図 女性の就業希望者の内訳(平成24年) 別ウインドウで開きます
第1-特-17図 女性の就業希望者の内訳(平成24年)

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コラム4 M字カーブの深さ(都道府県別)

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