平成24年版男女共同参画白書

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第3節 健康を脅かす問題についての対策の推進

HIV/エイズ,性感染症について,正しい知識の普及啓発を始め総合的な対策を進める。

地方公共団体やHIV陽性者等で構成されるNGO等が行うHIV/エイズについての正しい知識の普及啓発活動等を支援するとともに,早期にHIV感染を発見し,治療につなげることができるよう,利用者の利便性に配慮した検査・相談を実施する。

文部科学省では,中高校生に対し,性感染症等の問題について総合的に解説した健康啓発教材の作成・配布等,引き続き学校教育におけるエイズ教育の充実を図る。

また,薬物乱用防止教育の充実を図るため,大学生等を対象にしたパンフレット・ポスターの作成・配布,薬物乱用防止教室の指導者に対する講習会やシンポジウムの開催,薬物乱用の問題について総合的に解説した啓発教材の作成・配布,薬物等に対する意識調査を行う。

さらに,喫煙,飲酒,薬物乱用の問題について総合的に解説した啓発教材(小中高校生用)の作成・配布等を行う。

厚生労働省では,薬物乱用の恐ろしさを伝える『ダメ。ゼッタイ。』運動等の実施や,啓発資材の配布等を通じて,覚醒剤・大麻等の害悪に関する正確な知識を普及させるとともに,麻薬取締部において初犯者等に対する再乱用防止の取組を推進し,薬物乱用防止対策の充実を図る。

また,偽造医薬品・指定薬物等による健康被害が起きないよう,国,都道府県等の関係機関が連携して,その流通等の監視,健康被害等に係る情報収集,及び国民に対する情報提供を効果的に実施する。

さらに,労働者の健康を保護するため,職場における受動喫煙防止対策の重要性について周知・啓発を図るとともに,受動喫煙防止対策助成金,専門家による実地指導等の支援措置を引き続き実施することで,事業場の取組を推進する。