「共同参画」2025年1月号

特集1

G7男⼥共同参画・女性活躍担当⼤⾂会合及び
G20女性活躍担当大臣会合

内閣府男女共同参画局総務課

G7男女共同参画・女性活躍担当大臣会合及びG20女性活躍担当大臣会合は、各々、G7サミット、G20サミットに合わせて開催される関係閣僚会合の⼀つで、前者は、2017年イタリア・タオルミーナにおいて、後者は、2021年イタリア・サンタ・マルゲリータ・リグレにおいて初めて開催されました。各々の会合において、国際社会が直面する様々な男女共同参画、女性活躍に関する課題について意見交換を行い、コンセンサスを形成しています。

G7会合の概要及び共同声明のポイント

令和6年10月5日、6回目となるG7男⼥共同参画・女性活躍担当⼤⾂会合がイタリア・マテーラにて開催され、日本からは、武川恵子氏(昭和女子大学特命教授・女性文化研究所所長)が内閣府男女共同参画政策上級アドバイザーとして出席しました。

会合では、「ジェンダーに基づく暴力の根絶と被害者及び生存者への支援の強化」及び「女性と女児のエンパワーメント、国家のエンパワーメント:ジェンダー平等を推進するための共同の取組」をテーマにG7各国及びEUの担当閣僚等の間で議論が行われました。

武川氏からは以下のとおり日本の男女共同参画に向けた取組を発信しました。

○ジェンダーに基づく暴力のうち、性犯罪・性暴力への対策、弱い立場にある者への性暴力対策として教育、保育等を提供する事業者に対して、一定の性犯罪前科の確認等を義務付ける等の取組を行っている。

○女子中高生・女子学生の理工系分野への進路選択・チャレンジを応援するため、「理工チャレンジ」という取組を、理工系分野の女性が活躍している大学や企業などの「応援団体」と一体となって進めている。

会議の成果として取りまとめられた共同声明において、以下の点における重要性などが指摘されました。

○あらゆる形態のジェンダーに基づく暴力を根絶するために、学校内でのジェンダー平等や男女の相互尊重等に関する啓発活動を推進し、ジェンダーに基づく固定観念、暴力や差別等が防止される環境を育む。

○女性の労働市場参画を阻害する男女間の雇用格差や男女間賃金格差等の解消や、女性と女児がSTEM教育やキャリアに従事することの促進等を行う。


会合の様子
会合の様子


G20会合の概要及び議長声明のポイント

令和6年10月11日、4回目となるG20女性活躍担当大臣会合がブラジル・ブラジリアにて開催され、林禎二駐ブラジル日本国特命全権大使が出席しました。会合では3つのテーマで議論がなされ(第1テーマ「ジェンダー平等、経済的自立とケアシステム」、第2テーマ「女性差別とジェンダーに基づく暴力の根絶」、第3テーマ「ジェンダーと気候変動へのアクション)、会合後、議⻑声明が発出されました。 林大使からは会合のテーマに関する日本の女性活躍・男女共同参画の取組について発信しました。


会合の詳細や共同声明等の全文は以下に掲載しています。

G7
https://www.gender.go.jp/international/int_kaigi/int_g7g8/index.html

G20
https://www.gender.go.jp/international/int_kaigi/int_g20/index_meeting.html

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