「共同参画」2022年12月号

特集2

「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」地域シンポジウム・石川県開催
内閣府男女共同参画局総務課

「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」(以下「男性リーダーの会」)は、現在約300名の企業の社長や地方自治体の首長等に御参加いただき、女性活躍推進に関して取組の共有や意見交換を行っています。令和2年度より各地域企業の男性リーダーへと本会のネットワークを拡げることを目的に地域シンポジウムを開催しており、石川県で4回目を開催しました。当日は、企業の代表や社長をはじめ多くの方に御参加いただきました。


地域シンポジウム・石川県開催概要
●日時:令和4年10月18日(火)15:30-17:00
●場所:石川県立音楽堂/Zoomウェビナーのハイブリッド形式
●主催:内閣府
●共催:石川県
●後援:石川県商工会議所連合会、石川県商工会連合会、(一社)石川県経営者協会、
石川県中小企業団体中央会、石川県農業協同組合中央会、石川県信用保証協会、
日本労働組合総連合会石川県連合会、石川労働局、(公財)いしかわ女性基金

開会挨拶

小倉 將信
女性活躍担当大臣/内閣府特命担当大臣(男女共同参画)

小倉將信 女性活躍担当大臣/内閣府特命担当大臣(男女共同参画)

小倉大臣は、開会挨拶の中で、女性役員の多い企業の方が株価や利益率等企業のパフォーマンスが高いことに触れ、多様性の確保は企業の成長、日本経済の発展につながるものであるとして、シンポジウムの参加者に女性活躍の重要性を訴えました。


馳 浩
石川県知事

馳浩 石川県知事

石川県の馳知事は、女性副知事として7月に登用した西垣淳子副知事を紹介し、女性も男性もやるべきことを一緒に進め、また物事を決める場に女性がいることの重要性を示したいと訴えました。

また、今回の地域シンポジウムを通じて、男性も女性も家事・育児・仕事において協働し、その中で女性の能力が大いに発揮される社会を作っていきたいと述べました。


基調講演

テーマ:「男性リーダーによる女性活躍推進への想いと取組」

勝木 敦志氏
アサヒグループホールディングス株式会社 代表取締役社長兼CEO

勝木敦志氏 アサヒグループホールディングス株式会社 代表取締役社長兼CEO

勝木社長のご講演では、多様性は国内外の最重要課題であるとして、2022年にはDE&I(ダイバーシティエクイティ&インクルージョン)カウンシルを経営組織の直下に置いてグローバル全体で取組を推進していく体制を整えたことや、グループ全社員に向けて月に1回程度ビデオメッセージを発信していること等、組織トップが率先して取り組むことの重要性についてお話しいただきました。

国内では、トップダウンで推進する委員会とボトムアップで推進する委員会の両輪体制を整えたことや、その他に具体的な事例を交えながら、組織の中核部門への女性登用は経営の優先事項であるとの力強いメッセージをいただきました。


パネルディスカッション

テーマ:「女性活躍推進における組織トップの役割」

◆パネリスト及びファシリテーター

杖村 修司氏
株式会社北國フィナンシャルホールディングス 代表取締役社長

杖村修司氏 株式会社北國フィナンシャルホールディングス 代表取締役社長


塚本 健太氏
コマニー株式会社 代表取締役社長執行役員

塚本健太氏 コマニー株式会社 代表取締役社長執行役員


黒川 正枝氏
株式会社小林製作所 業務改革最高責任者(Coo)

黒川正枝氏 株式会社小林製作所 業務改革最高責任者(Coo)


西垣 淳子氏(ファシリテーター)
石川県副知事


パネルディスカッションでは、女性活躍推進に対する組織トップのコミットメントや、今後女性活躍をさらに推進していくために取り組んでいきたいことなどについてお話しいただきました。


■女性活躍推進に対する組織トップのリーダーシップについて

  1. 組織トップが推進してきた中で、取組の課題として“真に女性が働きやすい環境”が何かを考え、人事制度や評価の仕組にメスを入れ、女性役員を筆頭として委ね白紙から刷新した。
  2. トップダウンで進めることに加え、推進委員会を置いてボトムアップで進めることも重要。また、組織トップが発信し続けることも重要。
  3. 組織トップが「男女の差なく、優秀で人柄が良く適性があれば、役職に登用する」という考えが前提にあったことで、女性が活躍する企業になれた。

■男女問わず多様な人材が輝ける、これからの経営・組織の在り方について

  1. 全員参加型の経営を実践し、社員全員で会社を作り上げてきた。通常だと難しいことも、社員の皆で知恵を絞ることによって、不可能を可能にすることができた。
  2. 自分の考えを持ち、意見をきちんと伝えるためにも、リスキリングが重要。自分の会社だけではなく、様々な方々と議論を進めるような経験を積むことが重要。
  3. 一社だけが女性活躍を推進しても限界がある。地域全体、日本全体が制度や風土を作り上げていくことが重要。女性が働きやすい職場は男性にとっても働きやすい職場である。働きやすさや女性活躍は、企業の持続可能な発展に不可欠である。

シンポジウムの内容や、参加者の声はこちらでも紹介しています。
https://www.gender.go.jp/policy/sokushin/male_leaders/event/index_20221018.html

「男性リーダーの会」への御参加はこちらから!
https://www.gender.go.jp/policy/sokushin/male_leaders/join.html

内閣府男女共同参画局 Gender Equality Bureau Cabinet Office〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1
電話番号 03-5253-2111(大代表)
法人番号:2000012010019