「共同参画」2022年12月号

特集1

ぼうさいこくたい2022「集まれ!防災女性職員とその応援団 第2弾」を開催しました。
内閣府男女共同参画局総務課

令和4年10月22日(土)・23日(日)、国民の防災意識向上を目的とした「防災推進国民大会(ぼうさいこくたい)2022」が開催されました。様々な団体・機関が参加し、ワークショップやプレゼンテーション、屋外展示等を実施する中、内閣府男女共同参画局は、昨年に引き続きセッションにて二度目の出展をしました。


「集まれ!防災女性職員とその応援団 第2弾」プログラム
■開会の挨拶内閣府男女共同参画局長
■情報提供ガイドラインに基づく取組状況調査について(内閣府男女共同参画局)
■各地の防災女性職員ネットワークの取組紹介
■地域の防災女性ネットワークの取組紹介
■情報共有グラレコ紹介・よんなな防災会女子部のブース紹介
■閉会の挨拶内閣府政策統括官(防災担当)普及啓発・連携担当 企画官

開会の挨拶では、岡田恵子男女共同参画局長より、男女課と防災危機担当課などによる組織の内部及び行政とNPOなどによる外部の、2つの「つながり」が重要であること、国としてもこのようなつながりを強化していくというメッセージが伝えられました。続いて、男女共同参画局から令和3年に実施した「ガイドラインに基づく地方公共団体の取組状況調査」を報告し、防災分野における女性の参画を促進していく必要があることを共有しました。その後、防災分野における女性の参画のために重要な「つながりづくり」の取組を各団体から紹介いただき、その様子をオンライン市役所の皆様にグラフィックレコーディング、通称グラレコしていただきました。

※会議や対話、セミナーなどを図・絵・文字を使ってリアルタイムに可視化する技術


ガイドラインに基づく取組状況調査

ガイドラインに基づく取組状況調査
作:公務員×グラフィックレコーダー小川綾(@aya_reco)さん

内閣府男女共同参画局で実施した調査の概要を、オンライン市役所の方に、イラストを活用しわかりやすく表現していただきました。調査概要の詳細はHPから御覧いただけます。

https://www.gender.go.jp/policy/saigai/fukkou/chousa_r03.html


各地の防災女性職員ネットワークの取組紹介

さかいで131(ぼうさい)おとめ隊
松岡 未祥さん
さかいで131(ぼうさい)おとめ隊
作:イラスト通訳 山脇英明(@yamacyan221)さん

防災を日常に取り入れ職員や市民の防災意識を向上させることを目標に活動されています。男性職員も加入できるよう令和4年度に要綱を改正されました。防災カードの作成や職員の職場での備えの様子を表彰する「職場の備え選手権」、イベントでの体験型防災ゲームなど、様々な取組を紹介いただきました。


那覇市防災対策検討女性チーム
与座 リサさん
那覇市防災対策検討女性チーム
作:グラフィックレコーダー 廣瀬杏奈(@annah_graphic)さん

これまでに実施された、避難所カードの様式見直しについての報告や避難所運営マニュアルの策定推進などに関する提言取組と、関係課と連携しながらジェンダーを含めた視点での防災講座やワークショップなどを行い、幅広い視点を取り入れるといった今後の目標を紹介いただきました。


名古屋大学 減災連携研究センター女子部
蛭川 理紗さん
名古屋大学 減災連携研究センター女子部
作:イラスト通訳 山脇英明(@yamacyan221)さん

愛知県内の自治体に対し生理用品の備蓄についてのアンケートを、また男性に対し生理についてのアンケートを実施した結果、自治体によって生理用品の備蓄状況に差があること、多くの男性職員が生理について疑問を抱いていることが判明したことなどを紹介いただきました。


地域の防災女性ネットワークの取組紹介

KBC(九州朝日放送)防災ネットワーク会議
太田 祐輔さん/加藤 恭子さん
KBC(九州朝日放送)防災ネットワーク会議
作:グラフィックレコーダー 廣瀬杏奈(@annah_graphic)さん

自治体の枠を超えてつながる取組として、自治体の防災担当者とKBCの方々による防災ネットワーク会議の女性職員編や防災ウィークの実施、メーリングリストによるつながりづくりを検討していることなどを紹介いただきました。


こうち減災女子部
福冨 真子さん
こうち減災女子部
作:イラスト通訳 山脇英明(@yamacyan221)さん

男女センターの防災講座の修了生が緩くつながり、女性防災リーダー育成やローリングストックなどに関する防災イベントの実施、障がい者の防災団体や学生団体・大学と連携した取組や今後の注力したい活動として自主防災組織との連携などを紹介いただきました。


一般社団法人京都ジェンヌの会
中村 菜穂さん
一般社団法人京都ジェンヌの会
作:公務員×グラフィックレコーダー小川綾(@aya_reco)さん

関係が希薄化している地域において、地域の消防団や住民の方々とつながりをつくる取組と、議論を通して一人ひとりが防災について考え、自助、共助、公助がつながることが命を救うために必要であることを紹介いただきました。


閉会の挨拶では、内閣府防災担当の前川紘一郎企画官より、男女共同参画局だけでなく、あらゆる行政・民間を含めたそれぞれの主体が、男女共同参画の視点に立った取組を進めていくことが、大変重要であるとの発言がありました。

本セッションは、防災に関心のある社会人や学生等が幅広く参加し、防災・減災をキーワードに繋がりを深めていく会である「よんなな防災会」、防災分野で少数派の女性たちがつながり、オンラインを通じて学習会や交流会を行っている「よんなな防災会女子部」に共催をいただき実現しました。今後もこのようなつながりを大切にし、男女共同参画の視点からの防災・減災を推進してまいります。


グラレコを拡大して閲覧いただけます。
https://www.gender.go.jp/policy/saigai/20221022/pdf/20221022_2.pdf

内閣府男女共同参画局 Gender Equality Bureau Cabinet Office〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1
電話番号 03-5253-2111(大代表)
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