「共同参画」2022年11月号

特集1

女性に対する暴力をなくす運動
内閣府男女共同参画局男女間暴力対策課

毎年11月12日~25日は「女性に対する暴力をなくす運動」期間です。今年のテーマは「性暴力を、なくそう」です。女性に対する暴力の根絶に向けた政府の取組をご紹介します。


■女性に対する暴力をなくす運動

女性に対する暴力(配偶者等からの暴力、性犯罪・性暴力、ストーカー行為、売買春、人身取引、セクシュアルハラスメントなど)は、重大な人権侵害であり、決して許されない行為です。

政府は、女性に対する暴力の予防と根絶に向けて、地方公共団体、女性団体及びその他の関係団体との連携・協力の下、毎年11月12日~25日までの2週間を「女性に対する暴力をなくす運動」(平成13年男女共同参画推進本部決定)として様々な活動を実施しています。

内閣府では毎年ポスターやリーフレットを作成し、国の関係機関や地方公共団体、全国の図書館等に配布しています。また、SNSでの情報発信や鉄道会社の駅構内でもポスターを掲示するなど広く周知しています。

今年度のテーマは昨年に引き続き、「性暴力を、なくそう」です。「あなたが望まない性的な行為は、性暴力です」というメッセージと、性犯罪・性暴力の相談窓口の周知を図ります。

性暴力は、性別を問わず、被害者の尊厳を著しく傷つける重大な人権侵害であり、決して許されるものではありません。「相手の望まない性的な行為は性暴力」という認識を社会全体に広げていくことが何よりも重要です。


女性に対する暴力をなくす運動の令和4年度のポスター
令和4年度のポスター


■全国でパープル・ライトアップを実施

運動期間中は、全国のタワーやランドマークなどが、正義と尊厳を意味するパープルにライトアップされます。また、運動を盛り上げるため、男女共同参画局公式SNSにおいて「#女性に対する暴力をなくす運動」「#パープルライトアップ」をつけたハッシュタグキャンペーンを行います。ぜひ御覧ください。


迎賓館赤坂離宮のライトアップ
迎賓館赤坂離宮のライトアップ


この他、運動期間中に、地方公共団体等による展示、広報、イベント等も催されます。各地の行事予定はホームページに掲載されます。ぜひ御覧ください。


「女性に対する暴力をなくす運動」の詳細はこちらから御覧ください
https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/no_violence_act/index.html


■「自分も悪いかも」と思っていませんか?

内閣府が令和2年度に実施した「男女間における暴力に関する調査」(20歳以上の男女5,000人を対象)では、「恥ずかしくてだれにも言えなかったから」「相談してもむだだと思ったから」「自分にも悪いところがあると思ったから」といった理由から、女性の約6割、男性の約7割がどこ(だれ)にも相談していません。

性犯罪・性暴力の相談窓口は、あなたの声を何よりも尊重し、あなたの意思を守ることに全力を尽くします。「自分も悪いかも」と自分に言い聞かせて、性暴力が“なかったこと”になってしまう前に、まずは、あなたの声を聴かせてください。


■話すことで、力をもらえる場所がある

性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター(以下、ワンストップ支援センター)は、被害にあった直後から相談を受け、緊急避妊薬の処方、証拠採取などの医療的な支援、心理的な支援、法的支援など総合的な支援を可能な限り1カ所で提供することで、被害者の心身の負担を軽減し、その健康回復を図ることを目的とした性暴力被害の専門の相談支援機関です。全国共通番号#8891(はやくワンストップ)にお電話いただくと、最寄りの相談窓口につながります。


ワンストップ支援センターで受けられる支援の表


■電話で相談するか迷われているあなたへ

性暴力に関するSNS相談Cure time(キュアタイム)では性暴力の悩みについてチャットで相談ができます。匿名で相談できます。年齢・性別は問いません。プライバシーは守られますので、安心して相談してください。


キュアタイム


全国のワンストップ支援センター一覧
https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/seibouryoku/consult.html


性暴力に関するSNS相談Cure time(キュアタイム)
https://curetime.jp/


■家族、友人、知人が被害にあったとき

まずは安全を確保し、話を聞いてください。そして、「あなたは悪くない」と伝えてください。身近な人の言動により、被害にあわれた方をさらに傷つけてしまうことがあります。

「あなたも悪かった」「あなたが不注意だった」など、落ち度を責めたり、「たいしたことない」など、被害を軽いものとして扱ったりするような言動に気を付けて、接してみてください。また、あなた自身のこころとからだも気を配り、無理をしないでください。そして、必要に応じてワンストップ支援センターやCure timeを紹介してください。プライバシーは守られますので、安心して相談できることを伝えてください。

下記のページでは、被害直後の場合と被害からしばらくたった場合に分けて、それぞれ被害への対応方法について紹介しています。ぜひ御覧ください。


性犯罪・性暴力とは
https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/seibouryoku/index.html


内閣府男女共同参画局 Gender Equality Bureau Cabinet Office〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1
電話番号 03-5253-2111(大代表)
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