先輩からのメッセージ

- 西本 右子 さん
- 神奈川大学理学部准教授
専門は分析化学・環境分析。対象は水と空気と文化財。
理学系分野を選択した時期・理由
理系も文系も嫌いではありませんでした。理系の受験科目をとっておけばいつでも文系に転向できると思って、理系を選択したのがはじめだったと思います。実際に学部を選ぶ段階になって、文系の勉強は大学を出た後でもできそうな気がして、理系にしました。モラトリアムだったので直接職業と関係していない理学部を選びました。本当に化学が好きになったのは大学で化学を学びはじめてからです。
現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ
実験が大好きです。生活に密着した試料や文化財関連の試料を中心にこれからもずっと研究を続けていきたいと考えています。わからないことや十分理解できない現象や試料でも、実験計画を立てて実験し、データがそろってくると、データがいろいろなことを語り始めます。 その過程が楽しくてはまっています。
女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ
朝起きてから寝るまでの行動を考えてみてください。界面活性剤で洗顔し、タンパク質の熱変性やデンプンの糊化の実験(料理)をして、繊維や材質にあった汚れを落とす実験(洗濯)をして、、、、。実は理系の対象は日常からかけ離れたものではありません。理系の仕事も教師・医師・薬剤師など資格に結びついたものばかりではなく、一般企業や公共団体で研究開発・品質管理、環境試料や製品の分析、機器のオペレータや講習などたくさんの仕事があります。理系の分野で将来の自分を見つけるお手伝いができればと考えています。