先輩からのメッセージ
- 新井 真由美さん
- 日本科学未来館
火星における宇宙農業に関する研究で博士号(学術)を取得。現在は、日本科学未来館に勤務。未来館におけるサイエンスボランティアプログラムを立ち上げる。宇宙、環境、南極、地球に関する常設展示や大型映像、イベント、シンポジウムやWEBコンテンツの企画開発や科学コミュニケーター養成、学校連携プログラム開発等に携わる。
日本宇宙生物科学会、生態工学会、日本地球惑星科学連合
理学系分野を選択した時期・理由
私は、子供のころから自然が身の回りにたくさんあり、昆虫や魚、ザリガニ、鳥、猫など様々なものをとにかく飼ってみました。また、花やタイル、様々な幾何学的な図形や模様にも興味を持っており、幼稚園の頃から絵を描いたり、折り紙で様々な形を作るのが好きでした。雑誌ニュートンを小学生のときに読んで、宇宙への興味が増し、中学生のときの夢は、科学者になることでした。高校生2年生で進路を決めるときに、美術系か理系か迷いましたが、地球環境問題を解決したいと思い、理系に進学しました。そして、地球科学や気象学を学び研究のテーマを決める際に、高校生の頃に見た映画「トータルリコール」を思いだし、火星に青空を作りたいと思い火星の大気の研究を行いました。博士課程の時に研究した火星における宇宙農業の研究では、将来的に地球の乾燥地の緑化につながることを視野に入れ取り組みました。
現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ
日本科学未来館は、いま世界に起きている様々な地球規模の課題を科学の視点から理解し、これからどんな未来をつくっていくかを来館者の皆様とともに考え、語り合う機能を担っています。先端の科学技術に関する常設展示のほか、我々の生活により近い視点のテーマ等からなる企画展、実験教室やトークイベントなど多彩なプログラムを取り揃えています。プログラムの開発の過程で、日々たくさんの発見があり、また多くの出会いがあります。そこが仕事の魅力だと考えています。
女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ
自分の得意のものを伸ばしてください。そして、夢を見てください。また、高校生時代に、人生の良き親友を見つけてください。