理工チャレンジ 女子中高生・女子学生の理工系分野への選択

先輩からのメッセージ

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祐本美久仮イメージ
  • 祐本 美久さん
  • 甲南大学大学院自然科学研究科物理学専攻 修士課程1年
  • 研究分野:電子物性物理学
  • 研究内容:磁性体とは、物質を磁場の中に入れたときにその物質中で何らかの応答を示す物体のことです。私たちは、特に面白い応答を示すであろう物質について、その電気特性や磁気特性などを研究しています。

理学系分野を選択した時期・理由

私が理系分野に進もうと思ったのは中学三年生の時です。昔から文系科目より理系科目が好きで、中でも物理との出会いが自分にとって理系進学の大きなきっかけでした。何故水の中に指をまっすぐ入れたら短く見えるのか、蛍光灯はどうやって光っているのかなど、一度は疑問に思ったことが物理の教科書に載っていたので興味を持ち理系に進みました。そして高校、大学へ進学すると、宇宙はどうやってできたのか、そもそも物質とは何なのかなどさらに専門的なことを追及していきたいと思うようになっていきました。

現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ

私が現在研究していることは、LaMnO3という物質の作製方法とその性質です。本来この物質は固体なのですが、最近その物質を含んだ液体が製造されたので簡単に薄膜を作製することが可能になりました。デバイスが小型化していく上で薄膜作製の技術は重要なのです。ちなみに、LaMnO3は絶縁体であるので電気は通さないのですが、作製途中のある特定の条件のもとで作製すると、電気を流す金属的物性をもつ物質になります。このように、物性を自由に制御できるということは実に面白いです。

女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ

「理系」とか「物理」とか聞くと「なんか難しそうだ」という印象が強いのではないかと思います。実際難しいです。それでも私が大学院まで進学してきたのは、やはり研究の楽しさがあったからです。みなさんは宇宙の歴史とか興味ありませんか?スマートフォンの中身がどうなっているのかとか気になったりしませんか?もしこういった素朴な疑問が浮かんだのなら大事にしていただきたいです。疑問を解き明かすことはそれなりの知識と情報が必要になるかと思いますが、そこから理系科目の面白さ、魅力につながればいいなと願っております。

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