• 小池友理さん
• 株式会社リコー
  プロフェッショナルサービス部 知的財産センター
  知的財産開発室 知的財産3グループ

リコーの技術者が技術開発の過程で創出した発明（技術）について、特許の出願から権利取得までの一連の業務を担当しています。現在は、３Dプリンター技術を担当しています。

小学生のころ伝記が好きで、特に、キユリー夫人が深く感銘を受けた話でした。放射線のラジウム発見をしたというエピソードを読んだときに、「他の人が見つけていないことを発見すること」に感動と憧れを覚えました。中学に進学すると、数学と化学が苦手科目となってしまったのですが、理系が面白そうという想いはずっと続いており、高校2年時の文理選択の際には理系を選択しました。研究職のほか、医療系や経済にも興味がありましたが、まずは理系を選択する方が自分が考えている職業の選択に有利だと判断して、その時点で理工系分野を選択しました。

大学の特別授業で、特許についての授業を受けたことがきっかけとなり、特許の仕事に興味を持ちました。ビジネス視点で話を聞いて、知財の裁判で多額のお金が動くことを知り、重要性を知ったのと同時に興味を持ちました。大学では化学を専攻し、現在担当している３Dプリンターは学生時代に学んだ化学の知識が活かせています。 今は、技術者の発明を特許出願し権利取得するまでの一連の業務を中心に担当しています。仕事の一番の魅力は、色んな技術に触れられることと、ビジネスに関する話に関われること。リコー内には、様々な技術が存在しています。自分の専門の化学の発明に触れる機会もあれば、新たな技術を知ることができて世の中にある素晴らしい技術に触れることもあります。また、そういう話を多くの方と対話して聞けることも魅力です。ビジネス視点を持ちながら技術者にアドバイスをしたり、将来のビジネスを考えた話を聞けることが面白いと感じます。

自分自身にとって“やりたいこと”ができればいいと思っています。教科の得意不得意で文系理系を選択するのではなく、やりたいことを選ぶのが良いと考えます。その教科が苦手なので選択を避ける、というのは勿体ないと感じます。
私自身は数学が苦手でしたが、今思い返すと、無理に苦手を克服することをしなくても良いのではないかと感じています。苦手な教科だけをずっと勉強し続けるわけではない。心に惹かれることを優先するのが良いかなと思っています。是非、自分のやりたいことや惹かれることを見つけてください！