理工チャレンジ 女子中高生・女子学生の理工系分野への選択

先輩からのメッセージ

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高岡和佳子仮イメージ

トレーディング業務や資産運用リスク管理業務などを経て、現在は、資産運用リスク管理や、複雑な金融商品に対する価格付け手法、コーポレートファイナンス等、お金にまつわる様々のことを幅広く調査・研究しています。

理学系分野を選択した時期・理由

子供の頃から、絶対的な解がある世界に対する憧れが強かったのだと思います。中学生までは、国語以外にはそれなりに興味を持っていましたが、高校の時、時代と共に歴史が変わると聞いたことをきっかけに、数学、物理、化学以外の科目に興味を持てなくなり、消極的に工学部に進みました。一方、就職活動の際は、大学で学んだ知識を直接活かそうとは考えませんでした。「金融機関なら数字は使うだろう」程度は考えていましたが、むしろ、家族の多くが金融機関に勤めており、親近感があると言う理由で、金融機関に絞って就職活動をしました。そのため、個人的には理工系分野を積極的に選択したことはないと思っています。

現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ

大学で学んだ知識を活かすことを目的に就職活動していないので当たり前ですが、入社した当時は知らないことばかりで、文系学部に進んでいたら学んでいたであろうことを社会人になってからたくさん学びました。当時は大変でしたが、人より少しだけ幅広く学べたことに満足しています。現在も仕事の大半は大学で学んだ知識は必要ありませんが、稀に工学部で学んだノウハウを利用することで業務の効率性がアップすることがあると、少し嬉しくなります。また、複雑な金融商品に対する価格付け手法の研究など、数少ない数学を利用する業務では、様々な前提を置くことを通じて解を導きます。前提の置き次第で解が異なるので本質的には絶対的な解では無いのですが、前提の下では唯一無二の解です。前提を置くことで絶対的な解がある世界を作り出していることに喜びを感じています。

女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ

現在の仕事では、制約条件を満たす様々なプランの中から、最も高い利益が期待できるなど最適なプランを選ぶ統計的手法を多用しています。制約条件が少ないほど、選択しうるプランの幅が広がり、より良いプランが見つかります。逆に、さほど重要でもない制約条件をつけることで、より良いプランが選べなくなります。

女子中高生・女子学生に限ったメッセージではないですが、女子(男子)だから理系に進んではいけないこともないし、理系に進むことを推奨される必要もありません。特別な資格が必要な職業を除けば、理工系・文系に関係なく好きな職業に就いていいはずです。性別や、文系か理工系か等、さほど重要ではないことを条件に加えず、シンプルに自分がやりたいことや興味があることを選んだ方が、より良い選択ができると思いますよ。

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