先輩からのメッセージ
- T.Sさん
- 文京区役所保健衛生部・文京保健所生活衛生課
食品衛生担当 主査
- 食品衛生法などの法令に基づき食の安全を確保する食品衛生監視員として、食中毒等を防止するために地方自治体(保健所)で働いています。
理工系分野を選択した時期・理由
子どもの頃、世界中の食べたことのない料理の写真や作り方が掲載されている本を読むことが大好きでした。次第に、食品の栄養や家庭での調理中心ではなく、「お店に自分が考えた食品が販売されていたら楽しいだろうな」と流通を前提とした食品製造を中心に学びたいと考えるようになりました。高校2年生の時、父親から理工系分野で食品製造について学べる大学・学科を勧められたのが、理工系分野を選択した理由です。
現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ
食品衛生監視員という仕事は、大学在学中に知りました。卒業後は食品製造流通の一般企業に就職を考えていましたが、この大学を卒業しないとなれない公務員があるなら、せっかくだから受験だけはしてみよう!と最初は軽い気持ちでした。しかし、就職活動を通じて食の安全ということに改めて関心を持ち、現在に至ります。
食の安全を守る仕事は地道なもので、決して華やかなものではありませんし、大変なことの方が多いと思います。
食べるということは楽しいこと、嬉しいことであるべきなのに、食中毒になってしまうのはあまりにも悲しい。食中毒を起こさないための仕事、と強い使命感を持って勤務しています。
女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ
理工系分野の中では、食に係る分野は女子学生も多く、将来活躍できる場所も比較的多いのではないでしょうか。
また、理工系分野だからと研究・開発分野だけが就職先ではなく、様々な分野で専門知識を生かした活躍が期待されています。その中には、理工系分野で学ばなければ就職できない公務員としての専門職種もあります。進路の一つとして検討してみてください。