先輩からのメッセージ

- 西本 悦子 さん
- 九州大学大学院
- 農学研究院助教授
現在、大学で院生の実験指導や講義を行いつつ、超高速レーザー励起時間分割蛍光測定装置を使って、蛋白質分子のダイナミクスと機能との相関について研究しています。
農学系分野を選択した時期・理由
高校時代は文系クラスでした。高校2年のとき、将来どうしても理系の職業に就いて社会の発展に直接貢献したいと思うようになり、理系クラスへの編入を希望しましたがかないませんでした。しかし、あきらめきれずに大学の理系学部を受験し、合格することができました。
現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ
市販されていない独自の装置を組み、実験により誰も知らない事実を明らかにする楽しみは、仕事というよりも趣味に近いものがあります。それなりにきついことや大変なこともありますが、結果が出たときの喜び、学生たちと一緒に行う実験の楽しさを味わうとき、この職業を選んでよかったと心から思います。
女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ
理工系の領域でも性別による向き・不向きはないと思います。確かに男性が多い職種がほとんどですが、今の時代、活躍している女性はどの分野にもいます。女性が社会に出て働くということは、男性よりも頑張って、より男性的に仕事をしなければならないという訳ではありません。性別に限らず、人によってアプローチの仕方が違うのは当然。肩肘はらずに自分のやり方で頑張れば結果は出るはずです。従来言われてきた「男の仕事」・「女の仕事」という枠にとらわれずに、自分のやりたいことをあきらめずに進んでいって欲しいと思います。