先輩からのメッセージ

- 石井(八代) 華澄さん
- 神奈川工科大学 大学院
工学研究科 応用化学・バイオサイエンス専攻
(博士前期課程)修了
自己紹介
現所属:株式会社ソノコム 技術部
理工系分野を選択した時期・理由
大学進学を決めたのは高校2年生の時期です。当時は農業高校に通い、専攻していた食品の製造・加工、微生物学の学習をしていた分、普通科目の学習量が少なかったため、同級生や先輩の大半が高校卒業後は就職、或いは専門学校進学後に専門職に就く環境でした。高卒の両親の影響もあってか、高校進学当時は大学進学への関心はありませんでしたが、高校生活を送る中で、高卒や専門学校卒は就職先の選択肢を自ら狭めることになると思い始めました。高校時代の専攻分野に近い理工系の大学に進学することを前提に、普通科目の授業の割合を増やし、大学入試は高校推薦で受験し、進学しました。
現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ
4年制大学卒業後に大学院に進学・卒業し、就職先は電子部品製造の関連製品を製造販売しており、新卒で技術系部署に配属されました。近年、電子機器の高性能化・小型化に伴い、内蔵のコンデンサやインダクタも小型化しています。上記の電子部品を安価に製造する技術として、スクリーン印刷という技術が知られており、勤め先では数十μmの微細印刷を行うためのスクリーン印刷版を製造しています。より高精度な印刷を行うためのスクリーン印刷版を製造するための技術開発と、現行の製造課題の解決が私の業務で、自分の器量で業務を進めることが出来、会社の技術を更新して未来の仕事を作ることが魅力です。
女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ
進路選択は人生のターニングポイントになると思います。10代で将来を左右する選択をすることになりますので、中高生の皆様は多かれ少なかれ悩みを抱えておられるかと思いますが、自分の好きなことや、興味関心がある分野があるならば、是非前向きな選択をしてほしいと思います。私自身は推薦入試で大学進学したので、面接対策で自己分析に力を入れていましたが、当初は純粋に専門分野の勉強をしてみたいという気持ちのみでした。将来の就職にまでは考えが至っておらず、まさか自分が電子部品業界に飛び込んでいるとは思いもしていませんでしたが、今となってみると重要なことは進学先での学習を通したマインド形成でした。進学先での学習や経験を通して、物事の考え方や進め方がいくらか身について、勤務先でも助力になっています。学生時代は時間がたっぷりあるので、興味のある分野に没頭してみてください。