• M.Aさん
• 文京区役所　保健衛生部　保健サービスセンター

• 私は、文京区役所保健サービスセンターで、行政保健師として働いています。母子保健、成人保健、難病保健、精神保健と幅広い分野の地区担当保健師として個別支援をしています。さらに産前・産後サポート事業や生活習慣病予防への取り組みのために、妊婦支援、産後ケア事業、乳幼児健診の実施、講演会企画、運動教室等も実施しています。

私は、高校では周囲の勧めで理系を選択しました。将来像がはっきりしない中でも、親や友人、様々な体験を通して、やりたい仕事の選択肢に看護学が入ったので理系を選考してよかったと思います。
看護師として働いていた際、再発を繰り返したり、退院後の生活に不安を抱える人や家族に多く出会いました。また、救急診療の場面では、生命の危機状態は脱しても、退院後には後遺症が残ったままの生活を余儀なくされる人にも多く出会いました。そこで疾病の早期発見・治療・再発予防の大切さを実感し、予防の観点から健康づくりを支援したいと思い、行政保健師を志しました。

保健師の仕事の魅力は、対象者への個別支援から家族、地域全体に目を向け、関係機関と調整を行いながら地域全体を動かす取り組みができることです。保健師の仕事はすぐに結果がでないことも多いですが、赤ちゃん訪問で出会った赤ちゃんがすくすくと成長した姿を見たり、個別支援を行った人が社会復帰している姿を見たりすると、心から幸せな気持ちになります。

医療・健康に携わる仕事がしたいけれど、何をしたいのか具体的にはわからない。まだ将来像がはっきりしていないことも多いと思います。学問だけではなく、周囲の人や体験を通して、また、実際に仕事をしてみた後にさらにやりたいことが見つかる場合もあります。ぜひ、多くの人に出会い、多くの体験を通して、自分のやりたいことを見つけてください。