先輩からのメッセージ

- 新開 純子 さん
- 富山高等専門学校
- 電子情報工学科 教授
- プログラミング教育を支援するシステムの開発等を行っています。
- 所属学会:教育システム情報学会、日本教育工学会
工学系分野を選択した時期・理由
高校では解を導くために積み上げながら考える数学が好きで、大学で数学を専攻しました。理系女性への憧れもありました。しかし、大学では高校の数学とのギャップに悩み、数学独特の言い回しに振り回され、落ちこぼれ状態になりました。その時に出会った恩師に、数学の教科書の読み方から学び、考え続けることの大切さを教わりました。捨てる神あれば拾う神ありです。その恩師に「これからはコンピュータの時代だよ」と言われたことが、今の自分の仕事につながっています。
現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ
高専は、実践的技術者の育成を目指して、中学卒業後の学生に5年間の一貫教育を行っています。特に、ものづくり教育を重視しています。ものづくりの集大成でもある5年生の卒業研究で、私の研究室に配属された学生達は、教育効果を向上させるための支援システムの開発を行っています。学生達と一緒に試行錯誤を繰り返しながら研究を進め、システムを完成させます。学生達とシステム完成までの苦労、喜び、達成感などを一緒に体験できる今の仕事は最高です。
卒業研究を通して、恩師から教わった「考え続ける力」を学生たちが身につけてくれることを願っています。
女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ
高専でも多くの女子学生(リケジョ)が学んでいます。卒業後も専門を活かし、結婚・出産・育児を経験しながら、仕事を続けています。
私自身、単純に数学が好きから理系へ進み、恩師に出会い、縁があって今の仕事をしています。理工系分野へ進んで良かったと思っています。是非、理工系へ最初の一歩を進めてください。楽しいですよ。