• R．Y さん
• オイレス工業株式会社　生産革新部　生産技術開発室
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• 短期大学で制御技術を学び、短大卒業後オイレス工業に入社しました。工作機械、運搬機械など様々な分野に使われる軸受製品の生産設備の開発に携わっています。具体的には、「新材料塗装試作設備の製作」や「品質管理用三次元測定機の検討」など幅広い業務を担当しています。

理工系分野を選択した時期は高校卒業時です。高校２年くらいまでは、将来どんな仕事をしたいかのイメージができなかったので、大学のオープンキャンパスに参加したりしました。進路先を決めるのはかなり迷いましたが、家族や高校の先生に相談し思い切って理系の短期大学に入学することにしました。当初その短大の制御技術科にいた先生が「女性が少ない学科ですが、皆頑張っているから大丈夫ですよ」と仰ってくれたことも励みになりました。短大で制御技術を学ぶうちに、ものづくりの奥深さを体感しました。またエコランカーを作るサークルにも入り、仲間で協力して作ったエコカーをサーキットで走らせることが出来たのも楽しかったです。

試作生産設備を用いて、当社の軸受製品をどのように作っていくのかを間近で確認し、検討できることが魅力です。また、設備を製作するにあたっては各機器の仕組みを理解していくことに加えて、設計図面の作成、材料、加工、品質、コスト等あらゆる観点を踏まえて進めていく必要があります。多くの課題がありますが、仕事を通じてものづくりにおける様々な知識を学んでいくことができます。実際に製造現場に出向いて設備の導入、検証を行う先輩方もいます。私は現場や他部署の方により良い生産設備ノウハウを提供できるようになることが今の目標です。

進路を決めるにあたって、理工系の道を選ぶときは女性の割合が少なかったので当初は不安がありました。ですが、理工系のフィールドにおいて性別は関係なく、個人の考えを尊重してくれる、一人のエンジニアとして接してくれる雰囲気を感じています。分からないことは相談にも乗ってくれます。社内では私以外にも女性技術者が頑張っています。仕事で困難なこともありますが自身の努力次第で、多くのやりがい・スキルを得ることができます。

最後に理工系は化学、電気、建築等ジャンルがとても幅広いので興味のあることから理工系の分野に触れてみてほしいなと思います。私はもっと早く理工系の多くのジャンルに触れていれば良かったなと後悔しています。是非広い視点を持って、将来やりたいことをイメージすると良いと思います。理工系を選択肢として検討する一助となれば幸いです。